コーエン兄弟の大好きなところ、兎に角全キャラをキャラ立ちさせるところ。
まあまあ本当に素晴らしいキャラクターの作り込み。これはもう俳優陣も素晴らしいが構成と脚本の凄さでもある。
シガーの気持ち悪さったら、片頭痛の前触れのような、パニックを起こす一分前のような、地震の前の地鳴りのような、そういう長時間関わりたくない不安の擬人化。最悪が人の形をして歩いている。
抗いようのない最悪に対しての行いとして一番正しいのは、受け入れること、かあ。
モスのストーリーが途絶えた後の爺さん達の会話を聴けば、もうこれは原題であるしかなかった。「for old men」←なぜこの部分削ってしまったのだろう。残して欲しかった。
しかし序盤の商店コイントスのシーン、本当に怖かったな。ラッキーで良かったね…とはいえ、あんなヤバいハビエルに絡まれた時点で店のジジイが不憫過ぎて笑ってしまった。
これから、あまりにも会話にならない奴に出会ったら「ノーカントリーのあいつ」って呼ぶ事にしようと思います。
