ぐり

真夜中乙女戦争のぐりのレビュー・感想・評価

真夜中乙女戦争(2021年製作の映画)
2.9
エンドロールで(なにこれ笑 馬鹿じゃないの笑)と鼻で笑ったと同時に(あ、やられた)と思いました。これは…低評価でいいと思いますよ🤧多分みんな、こんな馬鹿げたことするはずないだろって怒ってますから(笑)でも、そう思った時点でこの映画にやられたんです。私たちは警告されたんです。こんなこと、もちろんしないよね?って……

人生を謳歌している風のふざけた大学生たちが大嫌いで、この社会ごと壊れてしまえばいいのにと思うけど行動に移すことはなく、冷酷な目で周りを見て、心の中で蔑んで馬鹿にして、自分の愚かさに気づかないただの陰キャ大学生が、天才的頭脳を持つが人生に夢も希望も抱いていない金持ちで厨二病の変な男に出会って、自分は神になれるのでは?と思い込み東京破壊計画(=真夜中乙女戦争)を企んでいく…という、厨二病の心をくすぐるような映画です。

地球ごと消えてしまえばいいのに、みんな死ねばいいのに、とか物騒なこと、1度くらい思ったことありませんか?特に思春期の若者は、まァ常に不安定な状態ですから、そんなこと考えてしまうのがよくあると思うんです。自分だけではどうにもならないことがあって、それでもプライドが助けを求めることを邪魔する。そうして、歪んだ考えを妄想することで自分を安心させる。この作品は、そんな君たちのためにその歪んだ考えを実現させたらどうなるか教えてあげるよ!HAHAHA!みたいな趣旨の作品かなと思いました…(苦笑)私たちを馬鹿にしているようだけど、そんなことするはずないじゃん!と思ってもらえたらこの映画は価値あるものになるんじゃないかなと思います。あと今のコロナ禍の状況を肯定するような表現には驚きました。確かにコロナ禍になってから、多少なりとも自分の将来や、この社会や世界について、いろいろ考えるようになったのは事実ですよね。そんなふざけたこと考えてないで、自分や社会のことを考えて生きろってことかな〜〜ハイ、すみません。

池田エライザ演じる妖美な先輩は最高でした……いい匂いする絶対。歌唱シーンもよかったです◎絶対成人済な厨二病大学生柄本祐は期待通り!不敵な笑みが大好きでした。主演の永瀬廉は序盤こいつホントにジャニーズか?と目を疑うほど顔が死んでいて素晴らしかったです。表情の変化がわかりずらく演技が好きになれなかったので、次作に期待です。

タイトルで惹かれたのでかなり残念でした。映像の美しさはよかったんですが……公開日なのに5人(私・おじさん・おばさん・JK2人)しかいないのおかしいなと思ったんですよね……おじさんとおばさんは2人ともエンドロールでそそくさと帰ってました(笑)完全な大人の方には合わなそうな作品ですね。私もあんなことしないし!って帰りたかったけど(笑)あと、私は東京の人間ではないし今後なる予定もないので東京が消滅したところで別に…でしたが、ラストはまァ…君にとって大切な先輩が生きているなら、ハッピーエンドなんじゃないですかね。

最後に、ビリーアイリッシュなんでこの映画に歌提供してくれた?????主題歌とBGMは最高でした。謎すぎる。あとかくれんぼ同好会、マジのかくれんぼ同好会で草。悪の組織じゃないんかい。
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