ジャンゴ

西成ゴローの四億円 死闘篇のジャンゴのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

大阪先行公開にて。
前篇は粗削りな所も有りつつ、ダークヒーロー誕生譚を描いた作品だったが今作「死闘篇」はクオリティが一気に上がり、始まりから容赦ないバイオレンスアクションから主人公ゴロー対秘密結社の闘いを展開していく。
前作はゴローの手数の少ないアクションが見辛いもしくはもっさりしているという印象があったが今作はしっかりとゴローのアクションがいかに手数を少なめに相手を倒しているのかを的確に描いている。
秘密結社テンキングスとかナギラウイルスとか前作以上にぶっ飛んだ設定だが不思議と違和感なく溶け込めるのはやはり大阪西成という場所がなんでもありと感じさせるからか…
そして、上西雄大作品にあるのは「家族」。
ゴローの家族や笹野さん演じるカネやんの家族、莫炉親子など様々な家族がこの作品には出てくる。それぞれが一度壊れてしまっていて、戻るものもあれば悲劇に終わるものもある。クライムものであろうとそのキャラ達にも家族はいる。
ただの記号にはせず、徹底的に肉付けし魅力的なキャラを作り上げる上西雄大監督はやはり凄い。

この先も西成ゴローシリーズを続けていってほしい。
俺は絶対に追っていくぜ。
ジャンゴ

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