ヒムロ

アンホーリー 忌まわしき聖地のヒムロのレビュー・感想・評価

3.6
かつて捏造で失脚した記者のジェリーは生活のためにしょぼい記事を書いては安く買い取ってもらい腐っていく日々を過ごしている。
ある日、またもしょぼいネタを頼まれたジェリーは記事を盛り上げるために教会近くの木の下にあった不気味な人形を壊して写真に収める。
すると聾唖者だったはずの少女アリスが聖母マリアの声を聞いたと喋り始め、田舎町バンフィールドで様々な奇跡を起こしていく。
マリアの奇跡は本物か、それとも。



ホラー映画として怖かったかと聞かれると別に怖くはなかったが好きなポイントがあったのでこの評価。

まずは怪物の動き。
今時のホラーにしては珍しく、暗さで誤魔化すこともなく、CGで作るわけでもなく完全に人がやっている動きなのだがこの動きがキモすぎて最高。
カット割りでワープさせる演出も金をかけずに強者アピールが出来ていていい演出だった。

それともう一点は原因であるジェリーがこの事件を解決する事になることに「神は失敗したものにこそ試練を与える」という説明で理由を与えているのが面白かった。


怪物の造形がよかっただけにラストシーンの展開のあっけなさはとても残念だった。
ジェリーがもう少し活躍する展開でも良かったのではないかと思ってしまう。

当のジェリーの家族関係などがもっと掘られてアリスと擬似親子的な描かれ方などすると面白そうだなと感じた。
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