とらキチ

ブラフマーストラのとらキチのレビュー・感想・評価

ブラフマーストラ(2022年製作の映画)
3.9
インド版マーベル、もっと言えば「エターナルズ」のような超絶VFXを駆使した壮大なサーガ。インドというかヒンドゥーの神話って、登場する神様達のキャラクターが立っているので、このようなプロットとの親和性がとても高い。
そもそも本家のマーベルやDC作品のVFX自体がインドに発注して製作されているぐらいなので、それらと比べても全然遜色無し!更にはクルマを絡めたハードなアクションシーンもあるし、加えてインドと言えば!の素晴らしき群舞シーンもちゃんとあるので、お得感がハンパない!ちなみにその群舞シーン、メチャクチャデカいスタジオにセットを立て込んで、モノスゴイ人数のエキストラを使って撮影されており、とにかく豪華絢爛で多幸感に浸れるのだけど、見終えるとその多幸感が遠い昔の出来事のように思えてしまう。なんせそれらのシーンが上映時間167分のうちの序盤30分ぐらいでの出来事だったから(苦笑)。そしてもっと驚くべきことが、上映時間167分もある今作が3部作の第1章でしかないということ!まさに“恐るべしインド!”な壮大な作品。でも「バーフバリ」みたいに“クリフハンガー”な終わり方はしていないので、そこらへんは安心して観れます。
“三大カーン”の1人、シャー・ルク・カーンやアミターブ・バッチャンといった大物俳優が出演しているのも個人的にはポイントが高い。カメオ的な出演ではなく、ガッツリお芝居をしているアミターブ・バッチャンを初めて観たし、しっかりとカッコイイ見せ場がありつつも「えっ!コレで退場⁈」という贅沢な使い方のシャー・ルク・カーンも良かった。
偉大な火の力🔥を宿す主人公シヴァ。修行パートでその炎🔥を自在に操れるようになるのだが、その炎🔥をブンブン振り回す姿がペンライトを使ったヲタ芸にしか見えなかったのはご愛嬌。
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