すきま風
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生っぽくスケベたらしいトヨエツ見参。
着物を着せてもらう際の乳首周りと無造作な縮毛。いきなり水中で魅せる白いドシフン。いやあ、生臭くってエロくてステキやわあ。オトナやねえ。うん、アイルケ観た時みたいな感触がありすぎ。
仕掛け人仲間の片岡愛之助との微妙な絆も訳あり臭を加速させる。二人でいる空気感がなんか良い。ことばはいらない的な。もう、狙いすぎてて苦笑するしか無い。こんなのメチャ好きだけど。スネに傷を持つもの同士のぬるい思いやり。悪く無いす。
仕事を運ぶ元締の柳葉敏郎はイマイチかなあ。彼もキムタクと同じで芸風が一つ。今ひとつ馴染まない。
また、大事な役割の役のおみのを演じる天海祐希は、これもミスキャストかな。彼女は洋物モードのスタイルで時代劇には合わない。子役時代との乖離に違和感アリアリ。これなら不義密通を無理強いされ、訳あり感が効いてた怪しげな笑みが良かった三井ゆりの方が良かったかなー。
子持ちの女給おもんの菅野美穂も何気に色気が会って良かった。もうこういう世代なんだよな。小林薫の無駄使いが勿体無い。もっと出番が欲しいよ。
トヨエツの身の回りの世話をするお手伝い婆さん役の高畑淳子が良かった。下品と愛情の紙一重な笑みは、これだけで金が取れる。流石の年輪だわ。こういうバイキャラがいると安心して観ていられる。
エロ旗本に追われる二人を演じる凄腕の浪人、早乙女太一と手籠にされかけボロボロにされた士の娘、井上小百合。マヂでステレオタイプだけど、時代劇のお約束。良き良き。病床に伏せる井上小百合のぽってりして上唇がエロくて良かったです。石原さとみ系の見目。なんか味のあるコですね。ケド、この二人を追う女好きの旗本を演じた板尾さんが最高、最狂です。こういう憎たらしくて下品な役が本当に似合うわ。素晴らしい。このアングルは、ヒールがどれだけクソ野郎かが重要です。バッチリだと思います。
後、最後にサクッと出て来た藩士役の椎名桔平。コイツが山の中で盗賊行為を行い、愛之助の愛妻を汚すシーン。明後日の方向を見ながら激しく腰を振る画が強烈過ぎて…尻丸出し。むうう、後編が気になりまくりです。
また池波正太郎らしく食い物に拘った画も良き良きです。こそっと内緒で観ながら喰ってた二代目野口鮮魚店謹製の鰻重が画と合うことと言ったら、また…。うーん、たまりませんわァ。更に純米ポン酒飲みながらが鍋が喰いたくなるしー。
ただ、時代劇には珍しくマーベル方式のオマケがあり、なんでやと思うってたら前後編なんかーい。いつの間にやらタイトルの後ろに「一」がついとるし。なんなん^^、初めから告知せいよ。観れんかった爺ちゃん婆ちゃんいたわ。これは不親切だと思うゾ。
でも、まあ良いか。無くてもお話としては一本物として成り立つしね。
まーいつだって答えは 遥か彼方にある
それが映画なのです。
イケメンでは無いのに、このトヨエツの色気は何やろ。これからはこの方向性を狙ってエロ〜いジジイを目指しまーす(^^)
STAYGOLD@ぴあ映画生活
