コウキ

Ribbonのコウキのレビュー・感想・評価

Ribbon(2021年製作の映画)
3.8
過去に積み上げた時間に無駄なんて1秒もない。

2020年、突如とした世界の時間が止まったコロナ禍を舞台にした本作。卒業制作展という4年間の集大成を披露する場が中止になり、空虚な日々を過ごすいつかが、他者との関わりの中で自分と対話を重ねる物語。

誰もが経験したコロナ禍の生きづらさ、もどかしさ、苦痛と葛藤があるからこそ、共感に溢れていた。いつかの母親にはイライラさせられるし、平井の情緒不安定具合は疑問が残るが、本筋としては納得のいくストーリーだった。
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