かもいぬ校正

夢の向こうにのかもいぬ校正のレビュー・感想・評価

夢の向こうに(2020年製作の映画)
3.6
相談者が話を聞いていると恋愛だと勘違いする。よく聞くことだけど、この映画は幻想と現実をたゆたう精神疾患の恋愛物語として構成されている。
心理学でいう転移と逆転移だ。

夜道を歩く描写やトンネルのロマンティックな映像など、非現実な世界に浸れるのがたまらない。

しかし、セラピスト自身がPTSDを抱えた学生だった、という設定は納得するにしても、阿洛の欠落は解消されたのかどうか、最後まで気になってしまった。