かもいぬ校正

悪は存在しないのかもいぬ校正のレビュー・感想・評価

悪は存在しない(2023年製作の映画)
4.0
女性の見られ方がじつにキモチワルイ。

今までの作品でも濱口監督はそこを常に描いてきた。
だから、女性の観客は不満をつのらせる。

でも、無自覚だった側に気づかせるように、あえてやっている。

美しい映像は誰の視点なのか。
なぜ軽視され、透明化されているのか。
女性を形容するとき最初に出るのがなぜその言葉で、なぜ女性は性的な対象でしかないのか。

田舎とはいえ、幼い娘がひとりで林の中を歩くことに危機感がなさすぎる男親。

冒頭から悪しかなかった。