よこ

先生、私の隣に座っていただけませんか?のよこのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

オンライン試写会にて

『伏線回収もお見事!完璧な最終回です』
編集の彼女の言葉をそのままこの映画にも送りたい。作品の初めから終わりまで散りばめられた伏線と、予想を超えていく展開、ラストの隣が映らない終わり方、全てがパーフェクト。映画・漫画と見事な伏線回収、その後こうやって私がセリフを用いて賞賛することまで、脚本は見抜いていたのか。

『その不倫、全部書く』
漫画家の妻は、同じく漫画家の夫と二人三脚で漫画を描いており、ちょうど連載の最終回を描き終えたところから物語が始まる。
担当編集者の女性と夫の不倫疑惑。
『次の漫画、題材は?』『不倫、かな』
教習所の先生との出会い、夫との会話、自身が目撃したもの、全て描いた先は、、?

漫画とリアルの掛け合わせがとても絶妙で、脚本だけで絶対に面白い作品だったことが容易に想像がつくけれど、それに加えてカメラワークや役者さんの立ち振る舞いが相まってこちらを引き込んで連れ回す感じが、病みつきになりそう。
夫、夫の不倫相手、姑、妻の不倫相手?
の夕飯のシーンなんて、カオスでしかないのに、それぞれのキャラクターのバランスがしっかり取れていて、それでいて食べているものが机の荷物たちで見えないという絶妙なアングル。ゾクゾクした。

リアルと現実が混ざり合っていく時のカメラワークや漫画に入る自然さ、引き込み方、本当に心を掴まれて、早く続きが読みたくなるような、漫画に引き込まれているときの感覚が映画で味わえるなんて、、

エンターテイメントの塊
よこ

よこ