だまこ

エンドロールのつづきのだまこのレビュー・感想・評価

エンドロールのつづき(2021年製作の映画)
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導入部しか知らずに観に行って、これは実体験が含まれてるのかな?
と思ったんだけど監督の実話を元にされてるんですね。素敵だなぁ…!
自然の風景がとても綺麗で、あと映画のための映画だけどお料理の描写にものすごいこだわりを感じました。美味しそう!インド料理が食べたくなる
主人公の男の子が映画の虜になっていく過程の描写がとても素敵で
特にその映画を光として捉えているようで、要所要所で入る光の捉え方の表現が素敵だなと思いました。映写機からデジタルに移行する時期の映画だからこそ…なのかもしれない
主人公の男の子と映写機の技師の大人の交流を主体とした映画と思いきや、主人公と父親(仕事がギリギリで裕福ではなく、でも真面目で鬱屈していて)の関係性や家族、また友達との交流も描かれていて狭い村の中だけどいろんな関係性が垣間見えた
時代や、地域の関係もあるのかもしれないけど子供達は映画やフィルムに誰しも夢中になっていてこの頃のエンターテイメントの最高峰なんだろうな…というのが感じられてとても嬉しくなりました。今の時代はエンタメが溢れていて必ずしも映画が特別ではないから
映画が好きで映画が日常に近接した一番の非日常だと感じていた身としてはとても胸にくる映画だった
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