ヒラリー

ふるさとのヒラリーのレビュー・感想・評価

ふるさと(1983年製作の映画)
4.1
加藤嘉出演作はそこそこ見てたけど主演作品は初めてだ…!!!
ダム建設の為、いずれ沈む村
圧倒的な山の緑、河の青が印象的だった。
妻を亡くし一人残った認知症の爺は息子夫婦と共に暮らす。
自分の息子の名前も妻の名前も孫の名前も忘れて、時に激昂したと思いきや記憶が鮮明で穏やかなこともあったり。
実の父親、自分が見なければいけないのは分かっていても疎ましく思ってしまうのは人間だから仕方ない。誰も責められん。
日中山に入る息子夫婦、爺は一人
孫と一緒に河へアマゴ釣りに行く夏休み
昔は名人と言われた爺も今は見た目は7,80に見える。
足元の覚束無さにもし流されたら、仮に孫が流されても助けられんだろう等と色々思考が巡りこちらは終始ヒヤヒヤ
孫の学校では少しずつ転校し、村人も散り散りに。
生まれ育った村で死にたい爺が死期を悟り、沈む村と共に死ぬということは幸せだったのだろうか。
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