March 11th
Guy Ritchie監督作品。
Guy Ritchie監督のやりたいことが前面に出ていた作品！
いくつかの視点を平行に並べて、行ったり来たりを繰り返すストーリ展開方法。ちゃんとわかりやすくスクリプトはできていたと思います！コメディというジャンルになるため、話の流れの自然さを考えてしまうのはよくないかもしれないのですが、少し偶然がいきすぎて、でも視聴者を混乱させないように、予測ができる偶然がありすぎて、少し読めてしまったのが残念でした。でも、それでも笑えるような間の取り方がところどころあって、Guy Ritchieの片鱗を見れたような印象でした！
主人公という主人公がいないのも、全体的に均等に話を進め、クライマックスでまとめあげるという手法に有効に機能していたと思います。それぞれのキャラクターにストーリープロットがあって、結構幅の広いストーリーで整理するのに少し大変でした。でも多分整理しなくても話がまとまるようにうまくストーリーが近づいていっていたんじゃないかと思います。
好きだったのは、撮影。ライティングが各ショット意味を持っていて、めちゃめちゃ多くのショットがあるんですけど、ライティングはとてもストーリーにマッチしていたし、変なところもなくてよかったと思います！
そして編集。編集を担当したのは、Jon Harris。"Kick Ass"や"Kingsman"といった、Matthew Voughn監督の作品で編集をしていますが、その礎になったといってもいい作品ですね。スピード感はもちろん、アクティブなトランジション。スローモーションとクロースアップの使い方。これらが主役にもなっているぐらいの特徴ですね。完璧ではなかったですが、やりたいことは明確。これがプロダクションサイドとがっちり組み合わされば、Kick Assとかいう作品が生まれるんでしょうね！
"Midnight Run"を思い出してしまうプロット。音楽の選曲がうん。もっといいのできると思う。
