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天使と悪魔のEDDIEのレビュー・感想・評価

天使と悪魔(2009年製作の映画)
3.8
天使と悪魔は民衆の目を欺きさえすれば紙一重なのか。映画『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズ第2弾。バチカンを光の閃光が包む時、歴史が変わる…前作より難解さはソフトになり、アクションとしても見応えあるミステリーサスペンスの良作。

第2弾は初鑑賞でしたが、個人的には前作より本作の方が好きでした。
相変わらずラングドン教授の博識冴え渡る場面が多いものの、難解だった前作よりもテンポ良く進んでいくためとても見やすくわかりやすかったです。
本来原作では『天使と悪魔』が『ダ・ヴィンチ・コード』よりも前の話だそうですが、映画は1作目のヒットもあり、映画用に時系列を入れ替えしているとのこと。

今回は黒幕の正体がギリギリまで謎に包まれており、我々の目を大きく欺く脚本が面白いと思いました。何が面白いって恐らく大抵の人はキャラクターの雰囲気で「あ、あいつが犯人や!」ってわかるんですよ、きっと。明らかに雰囲気からして怪しいんですもん。
だけど、終盤まで「あれ?違うのかな?」みたいに物語が進んでいくもんだから、そのあたりのどんでん返し感はとても良かったです。

また前作は歴史をもとに謎解きを行う完全なるフィクションでしたが、本作では物語自体はフィクションであるものの、ローマ教皇のコンクラーベが開催されるなど、我々の世界で当たり前に行われている催しが映画の世界とリンクしていたために想像しやすかったというのもあるかもしれません。

ただ注意してほしいのは、前作よりも殺害される死体のグロ要素が増している点。まぁそれなりに見慣れている人であれば大して気にするほどでもありませんが、本当に苦手な人は観るのはオススメできません。

今回は前作のポール・ベタニーのような怪演を見せてくれる演技派はいませんでしたが、安定のトム・ハンクスのラングドン教授、オビ=ワンではなくローマ教皇庁のカメルレンゴ役として存在感を発揮したユアン・マクレガーは良かったですね。
カメルレンゴとは、ローマ教皇の秘書のような役割ですね。この辺の基礎知識が入っていればより楽しめるかと思います。

あとはバチカンでローマ教皇を警護するスイス衛兵のリヒター役としてステラン・スカルスガルド。あとはイタリアやデンマーク、ドイツ出身のカタカナが長すぎて覚えにくい人が多々出ています。ごめんなさい、上に挙げた人を除いてほぼわかりません。

さて、この勢いで私の好きなフェシリティ・ジョーンズちゃんがヒロインの第3弾『インフェルノ』を鑑賞しようと思います!

※2020年自宅鑑賞216本目
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