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コーダ あいのうたのnoborushのネタバレレビュー・内容・結末

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

「コーダ あいのうた」 2021年作品
原題 CODA 2022年01月21日公開予定
6.5
シアン・ヘダー監督脚本
エミリア・ジョーンズ 
エウジェニオ・ダーベス
マーリー・マトリン
トロイ・コッツァー
ダニエル・デュラン
2014年のフランス映画「エール!」のリメイク。
聴覚障害者の家族で一人耳が聞こえる女の子が、歌の才能を発揮して
バークリー音楽学校を目指すが、稼業の漁師の仕事で、どうしても
娘に頼りがちな家族からの理解も得にくく、将来に悩むという
ストーリー。
障害ということを抜きにしても、子供の将来に対する親の理解とか、
親の子離れというテーマは普遍的ですんなり入ってくる。
ただ全体に詰め込んでいるため、描き切れていないところもあって、
まず、合唱部に入る前の主人公の歌うことへの情熱が描き切れていないし、
学校の合唱部で抜擢されるながれも十分とは言えないし、
練習自体もほとんど描かれない。そのためやりたいことと、家族の手伝いの
板挟みの重さが描き切れていない。
しかしながら、合唱部の発表で合唱が無音になり、観客が聾唖の家族
の身になって娘の歌に周囲が心動かされるのに気づいたり、
父親に聞こえないながらも娘が歌ってあげたりして、
家族が娘の旅立ちを応援するようになり、バークリー音楽学校の
オーディションでのジョニ・ミッチェルの「青春の光と影」
(声の質がエミリア・ジョーンズに合っていた)と畳みかける
怒濤の演出は素敵だった。
また、母親役のマーリー・マトリンは1986年の「愛は静けさの中に」で
アカデミー賞を獲っていても、活動はTVドラマ中心で映画作品で、
自分としては1998年の「ダブル・トラップ 白い肌の迷宮」以来で、
とても懐かしかった。そんな彼女が母親役とといのは感慨深い。
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