スティンプソンGon

コーダ あいのうたのスティンプソンGonのネタバレレビュー・内容・結末

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

全てに愛と悔しさがあった映画だった。
歌う喉を触る手は愛に溢れていた。
聞こえない、理解できない歌の発表会を家族で見にくるなんて愛でなければなんなんだろう。何が楽しいのかわからないけど頑張って分かろうと雰囲気に乗ろうとしてる切ないあの感じはどこか覚えがあるような気がした。
1番好きだったシーンは歌うことについて説明しろと言われた時手話で表現していたところ。発音することよりも手話が彼女の第一言語だったんだなと実感した。
聾唖者としての生きづらさはほとんど直接的には描かれていないけれど聾唖者の方にもそうでない方にも完全に属することができない家族を愛するルビーを通してありありと伝わってきた。
そんな中で生きてるのに家族のせいで理不尽を被ってるとは一言も伝えることなくそれでもどうにかして個人として生きようとしていたところが愛らしかった。
依存から抜け出すことが皆んなの幸せに近づいたのかわからないけど最後に楽しく笑っているお母さんが見れてよかった。