前評判通り、笑えて、心に響く成長の物語で、大好きな作品でした!
見る前は映画館で観なくてもいいかな?と思ったけど、あるシーンのことを思うとやっぱり映画館で見てほしいな…
泣ける名作映画は数多くあるけど、こんなに泣かせにきてないのに泣けてしまう映画は珍しいような
どういうところが、というと難しいんだけど、「ここが泣きどころよ〜!」的な過剰さが無く、登場人物たちの言動によって積み上げられてきた文脈で自然と泣けてしまうような感じがとても気持ちよかったです
泣けるから素晴らしいんでなく、素晴らしいから泣いてしまったというか…
ろう者の登場人物はろう者の俳優さんがやるのは当然、という監督のスタンスも素敵!
リメイク元の『エール!』はろう者役を健聴者がやったと知って「えっ」と思いつつ、制作の大変さを考えると無い選択肢ではないのかな…と考えてしまうけど、ろう者の俳優さんたちと一緒に作品を作り上げていくことで制作された『コーダ あいのうた』が素晴らしい作品である、ということがとても力強いメッセージになってますね
当事者から見たこの作品の感想が知りたいな、と思ってたところ、パンフレットにはろう者の方、コーダ当事者の方の評も載せられていて、印象深かったです!