『エール！』のリメイクとして忖度なしに傑作だと呼べるタイトルのダブルミーニングの上手さ。
ただオリジナル版と比較すると家族とのコミュニケーションに重きが置かれていて、それが顕著に表れる演出は音楽の楽しさよりも家族と夢を天秤にかける苦しみを強く感じた。
オリジナル版はユーモアのあるコミカルな演出がそのまま雰囲気に反映されてたのが良かったが
リメイク版は親の職業を変えたことで現実の厳しさがより強調される形で描かれていて、やはりその後を考えてしまう…あくまでもスタートラインの話なので。
心温まる感動作というよりは、苦しくて色々考えちゃう映画だった。
オリジナル版よりリメイク版の方が好きだった点は2ヶ所。
逆にオリジナル版の方が好きだった点は2ヶ所。
だけど、クライマックスの主人公が歌うシーンではリメイク版よりオリジナル版(初見ではなく再鑑賞で)の方がなぜか感動した。
これは自分の中で大きな要素だ。
