ろう者の方々がどのように見ているのか
涙していいのか考えすぎた。
娘の大学への進学希望の過程をきっかけにろう者の家族が一歩踏み出す優しい成長ストーリー。本作の特徴として面白いのは、普通のストーリーであれば主人公の成長が主軸になるのだが、主人公ルビーは家族の社会への接点のハブとして役割を既に担っている為、自分の行動に折り合いをつけており、大人の判断ができる女性として成長しているところにある。肝は家族の成長、娘離れがテーマだと思いました。
物語の中盤にある仕掛けが施してあり、劇場で観ることでより一層味わい、考えることができるので、検討中の方は是非劇場での鑑賞をおすすめします！
個人の体験としては、丁度右隣の方がろう者のカップルだったのがとても印象的でした。劇中、音楽を通じて気持ちを大きく揺さぶるシーンが多いのですが、彼らは本作を見終わった後にどのような感想を抱いたのだろうか、そんな事がとても気になりました。ろう者とのコミュニケーションをとったことがない自分が、何となく感動していてるがそれでいいのかとか、考えすぎる部分も正直あったと思います。
ただ、考えるきっかけになったので観てよかったと今は思うし、映画として笑えて、泣けて、考えさせられるっていい作品って事ですよね！うんうん！
