きいろ

コーダ あいのうたのきいろのネタバレレビュー・内容・結末

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

歌の力の源はメロディじゃない、上手さでもない、「あなたへ届けたい」という想いなのだと思い知らされました。
Codaって、音楽やってる人なら分かると思うけど楽譜がそこだけ離れてるんですよね。続いているけど離れていてゴールへと向かう。今回初めて「きこえるこども」を指す言葉でもあると知り、どなたが決めたのか、そのセンスに衝撃を受けました。

満を持しての発表会のシーンが最高。母親が選んでくれた赤いドレスに身を包みそれはそれは伸びやかに歌うルビーが本当に輝いていた…!

そしてそれに聞き入る観客たち。
ルビーの歌声が人の心を動かしているのだと分かる場面が、両親目線の静寂の世界で描かれていることに、これが彼らにとって“いつもの世界”なのだということに、ここまでずっと家族の奮闘を見守ってきた私自身も分かっていたようで何も分かっていなかったことに、たまらなくなっていろんな気持ちが涙になって溢れてしまいました。

その帰りに星空の下で父親のためだけに喉を響かせるあのシーンも、台詞はないのに、歌っているだけなのに、これ以上ないくらいにふたりの想いが伝わってきて涙😭

それを経てラストの試験シーン、これを見るために聞くためにこの映画が作られたんだと思えるほどもう胸がいっぱい…!!!

耳が聞こえないならではのジョークも度々かましていて至る所でクスッと笑ってしまった😂
V先生の言葉はどれも名言!よくぞボブを見つけ出してくれました〜!!!

わたしが選ぶ「人におすすめしたい映画ランキングトップ3」に間違いなくランクイン👏
きいろ

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