ぺんじん

コーダ あいのうたのぺんじんのレビュー・感想・評価

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
4.6
いや〜、しみじみするよね。シンプルな物語だからこそ、音楽の力がガツンと来るよな。
音楽が聴こえる世界と聴こえない世界。手話でコミュニケーションが取れる世界と取れない世界。主人公はその間で揺れ動きながらも、家族の支えによって自分の進む方向を決めていくストーリーが、うんうん、これぞ青春!っていう感じで熱い!
いわゆる障害を持った人たちの描写は湿っぽくなりがちなんだけど、この映画では両親がかなりパワフルだから、結構お下品で笑っちゃう感じも良かったな!あれ?なんかギシギシいってない?
音楽の使い方もかなり良くて、中盤にちょっと無音になるシーンがあるんだけど、それがかえって音楽の持つ力を意識させるシーンになっていて、そこが特に素晴らしかった!音楽ってホント良いもんですね(使い古し)
家族それぞれがルビーを思う姿も三者三様でグッと来ちゃうよな!これはルビーだけではなく、家族それぞれの成長物語なのでした。青春と音楽の物語といえば『シング・ストリート』が近いかな。HOMEとHOPEとの葛藤。
月並みになっちゃうけど、手話で行われるコミュニケーションがここまで多様な事に改めて気付かされたし、音楽によるコミュニケーションと手話によるコミニュケーションが徐々に一体となっていく感じには心が動かされてしまう!I really love you!
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