リョーシ

コーダ あいのうたのリョーシのレビュー・感想・評価

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
3.9
ずっと観ようか迷ってて、アカデミー賞獲ったから劇場が混む前にと思って鑑賞。結果、これはアカデミーも納得の出来。話の大筋としては、田舎で家族のしがらみから解放されて羽ばたく若者を描いているからベタといえばベタ。でも、そこが良い。話がベタだからこそ、主人公以外の家族が聴覚障害者であるという部分が生きるし、変な説教臭さもない。純粋な家族愛を描く映画として成立してる。そこにマーヴィン・ゲイやジョニ・ミッチェル、クラッシュなどの素晴らしい音楽が彩りを与える。当たり前に号泣もんでした。

自分にも兄貴がいるからかもしれないけど、この作品でも兄貴のルビーに対する愛がめちゃくちゃ泣ける。"シング・ストリート"も兄貴が最高だった(今気付いたけど、今作のマイルズは"シング・ストリート"の主人公コナーでしたね。あれもまた素晴らしい作品)。

アカデミー賞って社会問題をマジメに取り扱った作品が評価されがちなイメージあるけど(そういう作品が悪いと言ってるわけではない)、今回の"コーダ"みたいな映画が獲るのは凄く良いなと思いました。
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