このレビューはネタバレを含みます
恐ろしくシンプルで美しいプロット。俺でなきゃ見逃しちゃうね。
当事者至上主義とかではないけど、実際の聾唖者なので芝居の厚みがすごい。いや、なんか馬鹿っぽい言い方になってしまったけど、当事者だから凄かったんじゃなくて、当事者で表現者だから凄いのであって、まぁとにかく「芝居うめぇ、、、」
あとすごく良かったのが、というか自戒になったのが、手話がひとつの言語なのだという当たり前の事が再認識できた事。分かり合おうとしなければ健聴者も聾唖者も違いはない。
視覚による言語だから見逃すと訳分からなくなるあたり、映画を字幕で観る事とよく似ているなぁって。身近にあったね。
ありがちな異言語によるディスコミュニケーション不和はなくて、登場人物全員めっちゃちゃんと向き合う。手話の性質上、どんなに喧嘩してても話しかけられたら必ず相手を向くって所も、なんか良いなぁって思いました。
蛇足。
ずっと邦題に引っかかりを感じていましたが、劇場でタイトルを見た瞬間にある曲が脳内再生されて納得しました。
それでは聞いてください
コーダ來未で「あいのうた」