いつも音がある世界が当たり前すぎて、作中の色々な場面でハッとすることがあった。想像すれば気づけることも、想像する機会がなければ気づかないないままになってしまう。良いきっかけをくれる映画でした。
高校生なのに多忙すぎる日々や負担の大きさは見ていて正直辛くなったけど、ルビーと家族にとってはそれがずっと普通で、それに対してかわいそうと思ったり、障害があっても家族がみんな明るいなと思うこと自体、自分の中に無自覚なバイアスがあった気もする。だからこそ、ルビーを特別視せず、真剣に向き合うV先生の存在がかっこよく思えた。
ルビーの歌声が心に染み渡る、この感覚も耳が聞こえるからこそ。でも聞こえなくても、きっと伝わるものがある。
色々考えてもしまうけど、後味もよくて、前向きで、素直に良い映画だなぁと思いました。