おくちん

コーダ あいのうたのおくちんのレビュー・感想・評価

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
3.5
ヤングケアラーの物語、ルビーの旅立ちを描いた作品でした。家族に障がいがあって、健常の耳を持つルビーが家族を通訳で支えてきた姿を見て、その役割の重さに何度も苦しくなりました。ルビーの家族は、お互いを思い合う、良い家族。ルビーもまた家族に頼っていました。十代の多感な時期に、家族や家業ををネタに笑われる辛さ。なかなかルビーは自分を肯定出来なかったのかなと思いました。歌という居場所、自分であることを認めてもらえること。コンサートで父が娘の人々から認められていたことに気づいた時、やっぱりルビーのことを思っていたんだなと嬉しくなり、ルビーの進学を認めて、応援してくれた家族はルビーの誇りだと思いました。ジョニミッチェルのボスサイズナウが流れると、僕は何故か涙が流れます。自分の人生を見つめさせてくれるような素敵な曲で、ルビーの寄り添うような歌に心が暖かくなりました。ルビーや家族の幸せを願って、応援したくなる映画でした^_^