ピヨ彦

コーダ あいのうたのピヨ彦のレビュー・感想・評価

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
4.5
映画館で見たいと思っていたけれどタイミングを逃してしまったので、早速アマプラで見ました。

評判通りの良い映画でした。
両親も兄も耳が聞こえないため、家族の中で唯一、耳が聞こえる主人公のルビーは、家族の中で異質の存在であり、健常者との世界をつなぐ役割を幼い頃から担ってきました。
一方、学校でも彼女は家族の存在ゆえに、同級生たちから浮いてしまっており、本当に彼女が心安らげる場所ができて欲しいと願うばかりでした。

そんなつらい状況の中でも救いだと思ったのは、何度もぶつかり合うけれど、いつもルビーのことを想って応援してくれる優しい家族がいたこと、彼女を理解してくれる親友がいたこと、そして何より彼女自身には類い稀なる才能があったことでした。

貧しい家庭環境に負けず、本人の才能でみずから道を切り拓いていくストーリーは、まるで『リトルダンサー(Billy Elliot)』みたいでしたが、ああいう作品が好きな人は、きっと好きになるはずです。

そして、デヴィッド・ボウイやマーヴィン・ゲイなどの名曲も散りばめられており、この作品を見終わった後に、きっと聞き返したくなるはずです。
ピヨ彦

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