耳の聞こえない家族の中で、唯一耳が聞こえる女の子が音大を目指す物語。
娘を無料で使える労力として頼りきりに通訳させて、夢より家族を優先させるように言ったり、ヤングケアラーとなにが違うの?って思ったりもしたけど、娘の力や可能性を信じたくても、確かめる術が無いのがどうしようも切なくなった。それでも聴衆の涙や反応を見て、きっと素晴らしい歌声なんだって心の中で補完させるのに、あの歌ってる途中で音を消す演出はとても効果的だった。
お兄ちゃんも、自分で耳が聞こえないなりに頑張ろうとしてるのにいつも耳の聞こえる妹に世話を焼かれてしまうの、すごく悔しいだろうなって最後らへんのシーンで胸がきゅーっとなった。失せろ!も、お前無しでやってけるよってお兄ちゃんなりの愛情で。そんな3人がオーディション会場で、愛おしそうに娘を見守ってる姿に胸がいっぱい。
わがままかもしれないけど、やっぱり親には、もう生まれた時から何より子供の夢を優先させてほしいなぁ。
あー映画館で観たかった!