しち

コーダ あいのうたのしちのネタバレレビュー・内容・結末

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

泣きすぎた。

家族のために生きる自分と
自分のために生きる自分。

前者を使命だと思って気持ちに蓋をして生きてきた主人公だけど蓋を開けて魂を引き出してくれる教師と出会って人生が変わりはじめる。

この先生は金八先生みたいに家族のことに深入りしないけど
生徒の可能性を信じる、人として本気で向き合って指導するパワーの強さが素敵だった。

あと家族。
そんなに娘に依存しちゃだめでしょって言いたくなるけど、そういうことは実は往々にしてあるよね。
個人的にはお兄ちゃんが最初から妹の立場めちゃ分かってていい人だなぁって思った。


この家族は最後「自分のために生きる自分」を応援することになって、観ていて前向きになれたけど
きっと世の中には、この主人公みたいに良い教師との出会いとか、家族の気づきも得られないまま
自分だけでひっそり歌ってるだけの趣味で終わってる人も五万といるはず。とも思った。


可能性を引き出せる人、応援できる人、
自分のために生きる自分を応援できる人でいたいと思った。
しち

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