原作ファンバイアスは掛かってるかもしれないけど総じて凄く良かったです
正直、推しキャラの供給に期待してたけど作品本体のクオリティはそこまで期待してなかったからビックリして記憶が飛んでる
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週刊連載作品の長編アニメ映画化はどんなに原作が好きでも常々否定的なコメントをしてしまうですが、好き漫画というバイアスを差し引いても違和感を感じないほぼ完璧なつくりをしていたと思う
「長編アニメ」と「週刊連載漫画」は展開のつくりが全く違うから、原作のコマ割り順守してつくると山場が細切れに発生したりブツ切りになってテンポが悪くなってしまうんですけど、その辺の懸念が全く気にならない脚本ですごかった
原作だと主人公が2つの任務を経て同級生と仲を深める話の展開になってるから、流石にそこはブツ切りっぽくなっちゃうかな〜と思ってたけど、繋ぎのシーンが違和感なく仕事してた
+「背景で四季がだんだん移ろっている」ギミックを足すことで「乙骨たちの1年間の学園生活を追いかける」ストーリーに昇華され、本筋が見えやすく、進行が凄く自然になっていた
脚本家さんの手腕が凄い
特に完結してない作品だと映画だけ見る人が置いてけぼりになる現象が多々発生するけど、その辺も最適な補完シーンを入れたり、ストーリーを並べ替えたりしていて、「ただ漫画を動かして映像化するだけのアニメ映画にはしない」っていうMAPPAと脚本家のの矜持を感じた
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声優さんのアレもあるかもしれないけど、上述の脚本改変とかシーンの切り替え方も含めてエヴァ新劇を彷彿とさせる感じでした。好きなんだね…先生…
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ギャグシーンの好き嫌いはあるかもしれないけどそこは原作が少年向けの漫画なのでいかんともし難い
鬼滅ほどぶっ壊しギャグシーンは多くなかったのでそんなにゾワゾワはしなかった