さつまいも

劇場版 呪術廻戦 0のさつまいものレビュー・感想・評価

劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)
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ああああああこれ見て頭を抱えた五夏民が一体何人いると思ってるの……………

基本0巻の内容通りなんですけど、いくつか0巻にはないシーンが盛り込まれてて、それがまた私たちの解釈に良い〜材料を与えてくれるわけですよ…七海とか京都校の子達のシーンが加わってたのは、アニメ勢もしっかり楽しめるための工夫だなと感じて、やはりどんなファンも取りこぼさないMAPPA……寛大すぎる………

主人公の乙骨、声優が緒方恵美さんということで、誰もが脳裏によぎらせる碇シンジというキャラクター…あまりにも要素が似すぎているのに加え、芥見先生がエヴァファンということで、完全にエヴァ意識のシーンもあって少し笑ってしまったんですが、やはり声優さんはすごいね…最後には他の誰でもない乙骨憂太なんですわ……里香ちゃんの呪い解けてよかったよ…あと里香ちゃんの声が想像の数倍恐ろしくて、加工してるとはいえ花澤香菜さんやはり化け物ですわね…だいだいだいだいだいすきだよ‼️がもうマジで狂気の沙汰。あの映像と音声で見れてよかった〜

そして…私たちを狂わせる五夏という存在………
なんですか?何がしたいんですか?私たちをいじめないでください?と言いたくなるほど、五夏民にとっての頭抱案件が多すぎる……
まず残穢?!!?!嗅ぐやつなの?!?!!
あんたのそのご立派な六眼は見るやつじゃないの?!?なんで嗅いだの?!?!ねぇ?!?!なんで嗅いだの?!?!!

それから、宣戦布告しにきた夏油と五条が言葉を交わさず一瞬見つめ合うシーン………10年ぶりに再会した親友へ向けた視線がそれなのね………10分見つめあっても足りないわよ?!?!あたしたち10時間でも待つわよ?!?!?!
そんで悟!久しいねー!は中村さんの演じる悟を参考にしただと…?どこまでオタクに優しいんだこの世界は…………

とりま息を整えて……分かりやすく真希さんへの嫌悪感を言葉に出し、乙骨の里香ちゃん顕現の起爆剤となる感情の動きを確認っと……みんな言ってますが、猿の血を避けた菅田さんに対して真希さんの血を避けなかった傑……実際彼にとって真希さんは大して不快な存在ではなかったのでしょう…?ただケジメとして、仲間に示す態度として消臭スプレー撒いたりしてたんでしょ……なんて地道な男なの…………

最後のシーン、this is pure loveが傑処刑のシーンまでかかっていると聞いて2回目に確認しました。泣きました。どこまでオタクを泣かせるんじゃMAPPAめ‼️傑の、悟で詰んでからのセリフ一言一言が本当に切なくて愛おしくてたまりません…櫻井さんありがとう……あなたの解釈を通した傑を見れて私は幸せでござんす………

↓単行本ネタバレあり

渋谷事変を読み直すと、やはり傑の遺体はミミナナのもとへ送られたっぽいね……親友の姿をそばに留めておきたいだろうに、傑が大切にした"家族"のもとへ届けたんだね……偉いよ悟………そのせいで後で地獄を見ますが…………

8.9巻を踏まえると、0巻での傑処刑は、ある意味、悟がやっと傑に対しての選択をすることができた結果なんだと感じます。9巻で離反後の傑に会った時点では、親友として傑を引き戻すことも、呪術師として呪詛師の傑を殺すこともできなかった…里香ちゃんは乙骨に呪われたことで死んだ後も数年一緒にいられて、里香ちゃんもそれを幸せに感じてた。だけど悟は呪術師として、呪いを生むわけにはいかないし、親友だからと言って傑を匿うわけにはいかないんだよな…ちなみに私は最後の悟の言葉は「おかえり」派でございます、みなさんはいかかでしょうか?

悟と傑はお互い立場が逆転してしまうキャラということで、その対比を何度も何度も味わっております…神になれた悟と仏に務めていた傑……9巻の過去編の後は悟が夢から覚めるとこで終わるので、やはりKing Gnuによる『逆夢』とはこのことを言ってるのではないかと思うのです…King Gnu恐ろしや…………

夏油のことを思うと9巻の七海の「あの人ひとりで良くないですか?」がジンジン響きますね…あれは呪術界の誰もが思っているけど絶対に言っちゃダメだった言葉だと思うんすよ………わざわざ五条より弱い呪術師を仕向けて、死んだらそのあとは五条が引き継ぐって、一体何のために俺ら戦ってんの?ってなるじゃん?!五条も人間だから疲れるのかもしんないけど、反転術式の治癒でいつでも新鮮な脳お届けなんでしょ?ってなるじゃん?!?そりゃ封印されるわよね………
その言葉を踏まえて映画で夏油と再会した七海を見ると何とも言えない感情が湧き上がってきます…

とはいえ、傑はなんて不器用なんだ…呪霊玉を飲み込むのが苦痛なら、非呪術師のために死ぬのが不毛なら、七海みたいに呪術師やめればよかったんだよ!でもそれはできなかった、強者としての責任感があまりに強かったんだろうね、そして悟とは別の方法で呪霊を無くそうとした、、彼の10年の頑張りも、やはり彼の優しさによって失敗するんだよね、、、悟はさ、乙骨の同級生を瀕死にさせて起爆剤にする目的で送り込むというサイコパスなことが平気でできる無慈悲さがあるんだよ…それゆえに最強なんだよね…でも傑は新宿や京都では、主戦力はあくまで自分が集めた呪霊で、家族たちが逃げる算段まで用意してた…甘い…どこまでも甘い男だよ………うぅ………なんなんだよ!!!!芥見先生!!!!!!(急に作者にキレる人)

とにかく何度見ても!何度解釈しても!0巻を読んでいても!いくらでも味のする呪術廻戦0は最高の映画です!!!!この映画を作ってくださった方々に感謝申し上げます!!!!!

そして呪術廻戦という作品を通して生まれる無数の解釈と物語に乾杯‼️

追記:
私の単純な脳みそが反応したシーン‼️
・紺シャツに白の制服+リングのネックレスという意外にも田舎のヤンキースタイルな乙骨
・グラサンを外し包帯を巻くために髪をかきあげる悟
・足癖の悪い傑
・同じ特級には挨拶したい傑
・呪霊玉を迎え舌で飲み込む傑
・ポッケに手を突っ込んで仁王立ちの棘
・中国拳法っぽい動きをする真希さん
・着地時を狙われたのを読んで開脚からの組技をかます真希さん
・パンダとの肉弾戦で快感を覚える傑
・真希さんの呪具を足で取って投げる傑
・めっちゃ考えてる悟
・めっちゃキレてる悟
・甚爾の時と同じ、逆さになって宙に浮く悟
・棘の呪言を真似る時、わざわざそれっぽい言い方と表情で雰囲気を出す乙骨
・七海と同じところで戦いたかった猪野くん
・4回の黒閃を発動する七海
・ここ1番という接近戦で三節棍を選ぶ傑
・そしてそれを使いこなす傑
・女誑しめ!←お前がな‼️
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