まらそんマン

劇場版 呪術廻戦 0のまらそんマンのレビュー・感想・評価

劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)
4.5
「掛け値なしに面白いが、事前にTVシリーズを観ておくと更に楽しめる作品」

マンガ原作は未読ですが、TVシリーズはファンで、何度も観ていました。

TVシリーズで最強呪術師の五条悟(都立呪術高専の先生)が、将来自分と並ぶ呪術師になる逸材として名前だけ登場していた「特級呪術師・乙骨憂太」が主人公の物語。
乙骨の姿がどう描かれているのか、とても期待して本作を観ました。

ストーリー、映像、音楽など見応えのある、非常に良くできた作品。
スピーディなストーリー展開で、105分があっという間に過ぎた印象。
映画館の大スクリーン、音響環境でどう魅せるか製作陣の工夫が感じられます。

注意が必要かなと思うのは、事前にTVシリーズを観ていた方がより楽しめるということ。
ラストの百鬼夜行(場所は新宿と京都)は、多数の呪術師が集まって呪霊・呪詛師と闘うオールスターの戦闘シーンですが、物語の背景やそれぞれの登場人物と戦い方(下記は一例)がわかっていると、より楽しめると思います。
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・呪術高専・東京校と京都校の関係や、百鬼夜行での生徒達の戦闘シーン
 ーパンダのドラミングビート
 ー京都校の加茂、三輪(シン・陰流簡易領域)、メカ丸などの戦い方
 ー京都校・東堂葵
  「京都の百鬼夜行で特級呪霊を払った時は、さすがに術式をつかった」
  「高田ちゃんの番組がある」
・夜蛾学長(東京校)とパンダの関係
・1級呪術師・七海建人
 「時間外労働」「7:3で分けられる箇所に強制的に弱点を作る術式」
・同・冥冥さんの金の亡者ぶり
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私はTVシリーズを観て、登場人物や彼らが使う呪術についても調べていたので、少しだけ登場する人物の戦闘シーンに「おっ」と思う場面があってより楽しめました。
そうでない方も後でTVシリーズを観られると、繋がってくる部分があるし、その後再度本作を観るとより楽しめると思います。

スタッフ・キャスト(声優さん)の佳い映画作りへの思いの詰まった作品に感謝です。