乙女ゲーム「うたプリ」内のアイドルユニット「ST☆RISH」によるライブ映画。本当に今をときめくアイドルが目の前にいるんだと思わせるほど、とにかく芸が細かい。画面の隅に映り込んでるアイドルたちも、どこかの席の誰かに向かって手を振ってファンサービスしている。アニメならではの非現実的なアクロバティックを披露するけど、歌い終わったあとはしっかり息切れしている。観客の描写に関しても、ペンライトの揺れ方が細かく違う。歓声については、単なる「きゃーー❣️」だけじゃなくて、「ひぇえええ」みたいな、もしくは「はぁあ❤️」みたいな、あまりに興奮しすぎて何か口からこぼれ出てるよね？どっから声出した？な悲鳴まである。アイドルのMCで、彼らが完全に喋り切る前に「はぁあ❤️」の悲鳴が出ちゃってるんだよね。観客まで演出されてるのだから喋り切ってから悲鳴あげさせることだってできるし、そっちの方が綺麗なのだけど、それだとライブ感がない。このライブ映画では、とにかく「いまアイドルが目の前にいる」と思わせることが最重要事項なのだろう。あと、ライブ映画でありながら、やっぱりアニメーションなので、1秒にも満たない瞬間的なキメ絵がたくさん挿入されていて楽しい。こういうディテールにフェチの世界を感じるし、面白いな〜と思う。ずっと「マジLOVE」というタイトルについても、なんだこの語彙力のないオタクみたいな単語並びはwと思っていたけど、このライブ映画をはじめて観て、ようやくその意味が分かりました。たしかにこれは「マジLOVE」しかも「1000%」なんだよなぁ…。アイドルとファンがひたすら感謝と愛を伝えあっているライブで、愛おしかった。ちなみに私はブルーの真斗さんが好きです。髪の毛のサラサラっぷり、思慮深そうで知的な雰囲気、一見クールなのに“アハ動画”並みの緩やかさで表情が豊かに変化します。
