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チマキ売りのchiyoのレビュー・感想・評価

チマキ売り(1969年製作の映画)
3.5
2021/3/20
大阪アジアン・オンライン座の特集企画映画。屋敷から逃げる男、寝室で下着姿の妻、ベッドに忘れられた男物のパンツ。状況的に夫が妻の浮気を疑うのは分かるけれど、妻に対する言葉にただただ呆れるばかり。暴言云々ではなく、自分の浮気を棚に上げていることに。が、妻と別れてからの夫は苦難の連続で、だんだん可哀相になってきたりも。何よりも、長女と長男があまりに良い子すぎて、この子たちが不憫な思いをしているのが辛い、辛すぎる。富裕層から貧困層に転落したことで、今まで驕っていた夫が人との繋がりと大切さを知る。そんな王道を行く人生やり直しドラマではあるものの、隣人夫婦が優しく一家を手助けする様にほっこり。しかも、相手に負い目を感じさせないよう、事前に寸劇を考える徹底っぷり。雨が降る深夜、ひとりでチマキを売る長女の姿が泣ける。
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