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コットンテールのゲルのレビュー・感想・評価

コットンテール(2022年製作の映画)
3.0
ピーターラビットは自分のバイブルでもあるけれど、『コットンテール』というタイトルがピーターラビット関連であることには作品を観るまで気付かなかった。
ピーターラビットを読んでいなくても問題ない内容。
開始10分で、自分の感性には合わないと確信した。
兼三郎と明子の若い頃のシーンはどれも観ていられない。
繊細な作風に分類されるのかもしれないが、繊細さのベクトルが違う気がして、自分にはまったく刺さらないものだった。
イギリスパートはご都合主義の連続で冷めてしまったし、ラストの演出がとどめとなり完全にファンタジーと化していた。
泣かせようとしているのだろうなと思えば思うほど真顔になり、全然泣けなかった。
他にも、顔のアップがやたら多いカメラワークや、兼三郎の身勝手な行動の連続にストレスを感じた。
「ありがとう」や「悪かった」を言える父親なら、息子との仲はあんなにこじれないと思うし、一貫性がない。
義理の娘の立場から言わせてもらうと、義母の形見は重すぎる。
キャスティングは良かった。
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