ゲルさんの映画レビュー・感想・評価

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罪と罰(1983年製作の映画)

3.5

シリアスに振り切っていて、アキ・カウリスマキ監督の他の作品とは少し異なる感じがした。
音楽もあるけれど、基本的に静か。
ちょっとうとうとしてしまった。
まっすぐ見つめるエヴァの瞳に吸い込まれそうだった
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朝がくるとむなしくなる(2022年製作の映画)

4.2

優しくて可愛らしくて等身大で、かつ繊細な作品。
生きづらさを抱えた不器用なタイプの人はかなり共感できるのでは?
何気ない日常の物語だけれど、丁寧に作られている。
ほわ〜っとした空気感が心地良く、まだま
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燈火(ネオン)は消えず/消えゆく燈火(2022年製作の映画)

3.6

ネオンが消え、イメージの中の香港が今では様変わりしていると知った。
便利で合理的な世の中にはなったけれど、アナログや手仕事の良さなど、残したいものまで次々と姿を消していく。
世界中どこへ行っても似たよ
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ラヴィ・ド・ボエーム(1992年製作の映画)

3.5

大人の青春の日々を温かく見守る、味わい深い作品。
あまり緩急はないので、時間以上に長く感じた。
1992年の作品だが、もっとずっと昔のように思える。
というか、モノクロ効果で時代をあまり感じさせず、ど
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ビヨンド・ユートピア 脱北(2023年製作の映画)

3.8

大掛かりな機材がなくても映画が撮れる時代になったことのメリットが最大限に活かされている作品だと思う。
脱北ルートの距離の長さと過酷さに絶句。
ただ北朝鮮から脱出すれば脱北成功ではないのである。
幼い子
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コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

3.8

とても、優しい作品。
主人公コットのように、静かであまり多くを語らない。
預けられた先で過ごした楽しい夏休み♪的なノリではない。
シンプルではあるけれど、背景には大人の世界や家族のいろいろが見え隠れす
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罪と悪(2024年製作の映画)

3.9

舞台挨拶付き上映にて鑑賞。

地方の閉塞感や人間関係の狭さが物語の世界観とうまく合っていた。
地方(福井)での撮影が良い効果になっていたと思う。
ダークな雰囲気やテーマ等、藤井道人監督の『デイアンドナ
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レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989年製作の映画)

3.5

氣志團の前身?
悪魔みたいな靴も謎すぎる。
演奏は思ったよりまともで、ハーモニーもきれい。
アキ・カウリスマキ監督の作品の中では変わり種だと思うけれど、シュールな笑いは健在。

葬送のカーネーション(2022年製作の映画)

3.6

祖父のムサと孫娘のハリメが遺体と一緒に旅をする。
遺骨と旅する話はたまにあるようだが、遺体との旅はあまりなさそう。
冬の乾いた土地で良かった。
あらすじにあるようなおとぎ話感はほとんどなく、静かでシン
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ミツバチと私(2023年製作の映画)

3.7

主人公こそ子供であるものの、大人向け。
大人同士の会話がリアルだった。
フランス映画のような気だるさが全編を通して漂い、ストーリーやシーンのつなぎにもゆらぎが感じられる。
アイトール=ココ=ルシアの性
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過去のない男(2002年製作の映画)

3.9

全部観たわけではないけれど、アキ・カウリスマキ監督の作品の中ではドラマチックなストーリーだと思う。
台詞も多くは語らず、淡々としていて、一見無機質にも見えるが、灯火のように微かな、でも確かな愛があった
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浮き雲(1996年製作の映画)

3.7

フィンランドの庶民の生活が描かれていて好感が持てる。
淡々としている、ザ・北欧映画。
不幸の連鎖に溜め息が出るようだったけれど、爽やかなラストには確かな希望があった。
短いシーンが多くぶつぶつ切れるの
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ほかげ(2023年製作の映画)

2.3

暗く暴力表現が多く、観る人を選ぶ作品。
極限状態の女(趣里)、そして男(森山未來)。
感情剥き出しのそれぞれの演技は鬼気迫るものがある。
音楽、効果音、台詞。
音が全部大ボリュームで耳に痛かった。
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

3.7

今から100年前、1920年代くらいの話。
見応えがあり、映画を観た!という満足感は十分。
ただ、もう少し見どころとなるシーンや緩急が欲しかった。
同じような調子が続くので、長尺なこともあり二度ほど眠
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僕が宇宙に行った理由(2023年製作の映画)

4.1

将来の世界を担う子供たちだけでなく、多くの大人たちにも夢と希望を与えるドキュメンタリー。
商業的な匂いもほとんど感じない、わりとフラットな視点の作品で、多くの人が楽しめる内容だ。
訓練から帰還までぎゅ
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マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

3.8

説明も台詞も少ないし、とにかく無駄がない。
淡々としていて、ザ・北欧映画という空気感。
家族がやばいのかと思ったら、イリスもしっかりとその家族の一員であった。
地雷女=イリスにふとしたきっかけでかかわ
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ナイアド ~その決意は海を越える~(2023年製作の映画)

3.7

最後にダイアナ・ナイアドが語っていた3つのことが、この挑戦のすべてである。
これ以上の説得力はないだろう。
過酷な挑戦になることは十分予想できたけれど、想像以上に大変そうで震えた。
仲間がついていても
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NO LIMIT,YOUR LIFE ノー リミット,ユア ライフ(2023年製作の映画)

3.8

毛利哲也監督、武藤将胤さんの舞台挨拶付き上映にて鑑賞。
将胤さんがとにかく前向きで行動的で、支える妻の木綿子さんも努力家。
ふたりに寄り添い見守るドキュメンタリーで、監督の考えなどを押し付けてくるわけ
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ポトフ 美食家と料理人(2023年製作の映画)

3.7

絵画のように完成された美しさを持つ作品。
印象派の絵のようだなと思っていたら、屋外での食事シーンがあって本当に絵画そのものだった。
すごく静かで照明もほんのりしていて、料理シーンの作業音も耳に心地良く
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.2

令和の時代に、現代が舞台のレトロな名作が誕生したことをとても嬉しく思う。
アキ・カウリスマキ監督、お帰りなさい。

北欧のシュールな雰囲気がたまらなく良い。
無駄のない淡々とした会話も非常に味わい深い
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笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

2.9

原作未読でツチヤタカユキ氏のことも知らなかったけれど、ケータイ大喜利は大好きな番組だったので、懐かしさもあり期待して挑んだ。
岡山天音・菅田将暉・仲野太賀と実力派が揃っているのに、作品としては微妙だっ
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Winter boy(2022年製作の映画)

3.9

ザ・フランス映画という感じの、浮遊感のある詩的な作品。
こういった作品は個人的に途中で眠くなってしまうのだけれど、本作は最後まで集中できた。
リュカは元々大人っぽかったのだろうが、父の死によって「お母
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.9

すれ違う女性たちに時折心乱されながら、日々を生きていくおじさんの話。
無駄が削ぎ落とされ、残ったのは監督のセンスの塊。
とても感覚的な作品だった。
雰囲気は間違いなく洋画なのだけれど、見慣れた風景や違
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父は憶えている(2022年製作の映画)

3.9

派手ではないけれど良質な作品。
素朴な暮らしが視覚的・聴覚的に伝わってくる。
言葉数も多くない。
その分、洗練された台詞が際立つ。

クバトの母がとにかく美しい。
美人は時に不必要な出会いも引き寄せて
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台風クラブ 4Kレストア版(1985年製作の映画)

3.0

初見。
当時の空気感が濃縮されていて、かなり時代を感じる。
めちゃくちゃな作品だなぁというのが正直な感想。
全員ではないが子供たちは棒演技だし、これで成り立つのが不思議に思う。
中学生男女が嵐の中あ
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ショータイム!(2022年製作の映画)

3.7

ショーが題材なのでわくわくする。
展開はベタだけれど、観ると幸せな気持ちになれる素敵なお話。
しかも実話ベース。
まさに、Show must go on!

ボニーが同性から見て格好良い。
他の登場人
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.5

若い感覚の現代的なホラー。
テンポ良く次々に様々なことが起きる。
怖いことは怖いけれど、日本の幽霊的な怖さではなく、海外の悪魔的な怖さ。
序盤の若者の悪乗りシーンは見るに耐えず、軽薄な作品を選んでしま
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

3.7

静かだったので眠くなってしまった。
後半はスリルもあってなかなか良かったけれど、全体を通してもうひとひねり欲しいところ。
牛だけではちょっと……。
冒頭のシーンのインパクトを超えるものがなく、出オチに
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ロイ・ハーグローヴ 人生最期の音楽の旅(2022年製作の映画)

3.4

関係者のインタビューを小間切れにして繋ぎ直している典型的な音楽ドキュメンタリー。
どうして音楽ドキュメンタリーはこのタイプが多いのだろうか。
本作は、本人に密着しているパートも多かったので、親近感が沸
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VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

3.7

画面が真ん中から左右に二分割されている独特な画面構成。
カメラが時々人間の目のように瞬きをする。
老夫婦役の主演二人の演技は、演技と思えないほどリアルで、映画ではなく現実と向き合っているようだった。
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アダミアニ 祈りの谷(2021年製作の映画)

3.8

山間部の村はとても「テロリストの巣窟」には見えなかった。
そこで生きる人々の記録。
辛いことがあっても、志を持ってせっかく準備してきたことが台無しにされても、たくましく生きていく女性たちの姿がとても印
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マエストロ:その音楽と愛と(2023年製作の映画)

3.6

バーンスタインといえば、『ウエスト・サイド・ストーリー』がまず思い浮かぶ。
本人についてはほとんど何も知らなかったため、軽く衝撃的なことも描かれていた。
やはりというか、音楽がとても良かった。
基本的
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ティル(2022年製作の映画)

3.7

観るのが辛い作品であった。
事件がむごすぎて、辛く悲しく、何度も泣かされる。
なぜ、このタイミングで映画化されたのかという理由が最後にわかる。
メイミーたちの努力が今になって形となった。

メイミー役
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市子(2023年製作の映画)

3.8

市子役の杉咲花の魅力炸裂!な作品。

子供は親も家庭環境も選べない。
市子の生い立ちでは、どう足掻いても人生詰んでしまう。
ひとりでは生きて行けず、結局他人の手を借りることになる。
市子の、自然と人を
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キャロル・キング ホーム・アゲイン ライブ・イン・セントラルパーク(2023年製作の映画)

3.8

演奏が始まるまでは少々時間がある。
ライブの待ち時間は世界でいちばんわくわくする贅沢な時間。
ピアノ一本で世界観を表現する前半と、一流のミュージシャンたちとのバンドスタイルの後半。
二種類楽しめてとて
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劇場版 僕らのGalileo Galilei〜会えたね〜(2023年製作の映画)

3.7

彼らが夜に出てきた当時は、その若さに驚かされた。
特にファンというわけではないけれど鑑賞。
メンバー自身が監督を務めていることに意義がある。
前半は語りが多く、このまま終わるのかなと不安になったが、後
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