ゲルさんの映画レビュー・感想・評価

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プロミスト・ランド(2024年製作の映画)

3.8

余計なものが削ぎ落とされた、静かでシンプルな作品。
台詞が少ないのに、聞き取りにくいのが残念。
方言がわかりにくいとかではなく、普通に音声がイマイチ。
でも、雰囲気は悪くない。
杉田雷麟、寛一郎の演技
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名探偵コナン ハロウィンの花嫁(2022年製作の映画)

3.7

人間模様が中心なので、無理なく観ることができた。
佐藤刑事&高木刑事にドキドキ。
対して、村中氏はかなり気の毒。

ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

3.6

それぞれの寂しさを抱えた3人の話。
優しいだけでなく切ない、良い作品なのだと思う。
ただ、自分にはそれほど刺さらなかった。
人の感情より出来事の描写中心に進んでいくので、尺のわりに若干物足りなく感じた
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男女残酷物語/サソリ決戦(1969年製作の映画)

3.3

かなりの謎映画。
50年以上前というと古そうなイメージだけれど、60年代後半と言い換えれば納得できる。
その時代のイメージそのままの映像。
性的なシーンばかりかと思っていたら意外とそうでもなかった。
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東京カウボーイ(2023年製作の映画)

3.5

ゆったりとした構成の素直なストーリー。
作品として悪くはないけれど、ちょっと現実離れしすぎている。
海外に行って様々な体験をしたことで価値観が多少変化することはよくあると思うけれど、アラフォーにしてそ
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潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断(2023年製作の映画)

3.0

登場人物がほとんど男性。
男・男・男の世界。
人名が耳慣れないものばかりで覚えられない。
戦争ものの中でも、ひとつの出来事をクローズアップした作品。
日本人が好みそうなエピソードではある。
実戦の激し
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朽ちないサクラ(2024年製作の映画)

3.6

ドラマとしてはスピーディーで話に集中できたけれど、いかにも大衆向けという感じで、ちょっとがんばったテレビの2時間ドラマのようだった。
しばらくしたら記憶に埋もれてしまいそう。
劇場でわざわざ観るほどで
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エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命(2023年製作の映画)

3.4

シリアスで、流れ行くように語られている構成。
子の連れ去りというとんでもない事案ではあるものの、作品としての盛り上がりには欠け、中盤で眠くなってしまった。
エドガルドの子供時代を演じていた子役はなかな
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Iké Boys イケボーイズ(2021年製作の映画)

3.5

エリック・マキーバー監督の舞台挨拶付き上映にて鑑賞。

特撮大好きな人が、これでもか!と思いの丈を詰め込んだ、という印象。
監督自身の半自伝だそう。
漂うB級感は、特撮特有の世界観の味わい深さが増して
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オペラ座の怪人 4Kデジタルリマスター(2004年製作の映画)

4.2

傑作。
劇場で観るべき作品。
歌唱シーンが多く、音楽好きには大満足の内容。
大勢での歌唱は聴き応え抜群。
尺の長さはまったく気にならない。
魔法のようにシーンが切り替わる箇所が幾つもあり、映像の利点を
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青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

3.4

本当に藤井道人監督の作品なのか?と疑いたくなるくらい凡庸なストーリーだった。
中高生向けの恋愛映画のよう。
人の心の機微を描いた深い話を期待したけれど、全然だった。
決して観られなくはないのだけれど、
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HOW TO BLOW UP(2022年製作の映画)

3.8

時代を象徴するような作品。
彼らの行為に賛同することはできないけれど、見応えがあった。
表現が適切でないと思うけれど、ものすごく完成度の高い再現ドラマという感じ。
所々にそれぞれの登場人物のエピソード
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オールド・フォックス 11歳の選択(2023年製作の映画)

3.4

ノスタルジックな世界観。
1989年が懐かしく思える人には良いかも。
11歳で急激に大人の階段を駆け上がるリャオジエから目が離せない。
ただ、展開がゆっくりめなのと、歌がどれもムードある感じで好きなテ
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ブレインウォッシュ セックス-カメラ-パワー(2022年製作の映画)

3.5

ニナ・メンケス監督自身が講義をする形式。
観る側も試される作品だと思った。
この作品を観たら、少しでも性的なシーンのある映画を観る際に身構えてしまいそう。
ハリウッドで映画産業に携わる女性の94%がセ
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バティモン5 望まれざる者(2023年製作の映画)

3.7

かなり辛辣な話である。
勢いがあるという意味では見応えがあるけれど、移民との対立がテーマなので常に緊張感が流れている。
すぐ争いに発展したりして、カオス。
子供にはあまり見せたくないと思ってしまう。
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名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

3.7

20年以上振りに劇場にて劇場版を鑑賞。
もうアニメも追っていないので、知らないキャラがいた。
今回は街の破壊行為があまり多くなく、迫力やスピード感という点ではそれほどではない。
アクション映画と化して
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あんのこと(2023年製作の映画)

3.9

なんと悲しい話だろう。
杏は一体何のために生まれてきたのか。
母親の生活費を稼ぐためではないはずだ。
救いのない感じや、静かな川のように流れるストーリーが、是枝裕和監督の『誰も知らない』とシンクロする
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パリでかくれんぼ(1995年製作の映画)

3.3

あまりにも歌唱シーンが少なすぎるので、ミュージカルと呼べるのか謎。
ダンスシーンは多い。
女性たちが皆驚異的な細さで、シンプルなファッションでもスタイリッシュに決まっている。
自分にとってストーリーは
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.5

リアルな人間関係の話。
結婚だけが結末ではないし、結婚しても必ず一生添い遂げるわけでもない。
結婚しなかったからといって縁がなかったとも言い切れない。
縁がなかったら再会などしない。
こういう関係もあ
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システム・クラッシャー/システム・クラッシャー 家に帰りたい(2019年製作の映画)

3.8

衝動を抑えられない子供は必ず存在する。
ベニー役のヘレナ・ツェンゲルがその若さで演じ切ってしまうのが驚異的。
物語を最後まで見せる演技力。
すさまじい存在感だ。
ベニーがミヒャの子供(赤ちゃん)に顔を
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胸騒ぎ(2022年製作の映画)

2.0

ホラーなのは終盤だけ。
それ以外は、ひたすらイライラさせられるだけの作品。
この状況でこうなったら嫌だな……というシーンでもれなくイライラする方向に進む。
途中から、もはやコントに思えてきた。
そもそ
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

3.7

昼食後に観てはいけない類の作品。
ゆったりした音楽と、役者たちがあまり声を張らないローテンション気味な演技のせいで、どうしても眠くなってしまう。
冒頭がいちばん眠いかも。
住民説明会は見せ場なのかもし
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デ ジャ ヴュ デジタルリマスター版(1987年製作の映画)

2.3

大人がタイムトリップを繰り返す、個人的にはとても苦手なタイプのファンタジー。
コメディーならまだ許容できるけれど、コメディーでもない。
全部ではないが過去の衣装が現代の衣装より色鮮やかで綺麗だったりし
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マンティコア 怪物(2022年製作の映画)

3.6

画面に、圧倒的に色味が少ない。
スペインにはカラフルなイメージがあったので意外だった。
『マジカル・ガール』は残酷な描写があって不快な気持ちになったけれど、本作ではそういったことはなかった。
フリアン
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ゴッドランド/GODLAND(2022年製作の映画)

3.8

静謐で淡々とした雰囲気が、ザ・北欧映画といった感じ。
内容は罪深かったりするのだが……。
アイスランドの美しくも過酷な自然環境は見応えがある。
それこそ自然以外何もないような環境では、人間が狂気に支配
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成功したオタク(2021年製作の映画)

3.3


韓国のものが好きなわけではないけれど、テーマに身に覚えがあったので鑑賞。
自分の場合は、高校時代に好きになった芸能人が数年後に強制わいせつ罪で逮捕された。
それなりにニュースになったし、被害者が存在
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辰巳(2023年製作の映画)

3.5

葵役の森田想が出演していなければ、きっと観ることはなかったであろう設定・世界観。
前半は1分に1回以上はありそうな暴力シーンの連続。
自分には関わりがなさそうな世界だなぁと思いながら観ていたけれど、意
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リトル・エッラ(2022年製作の映画)

4.1

あたたかくて優しくて楽しくて、最後はホロリときてしまった。
カラフルな服が似合うキュートなエッラ、もう何をしても可愛い!
子ども目線の作品はあまり得意ではない自分でも、本作は本当に観て良かったと思えた
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無名(2023年製作の映画)

3.5

シリアス100%で、笑いなど一切ない。
この作品を本当に楽しむには、この時代の歴史に明るいことが必須条件。
それぞれの置かれている立場や人間関係などを理解するのがなかなか難しかった。
暴力シーンや殺害
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

3.7

原作未読。
優しい雰囲気に包まれていて、安心して観ていられる。
メインのふたりがお互いを支え合う関係が素敵で、安易に恋愛に結びつけないところがこの作品の良いところ。
こんな関係、現実にはなかなかないと
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霧の淵(2023年製作の映画)

3.4

静寂に支配された作品で、眠くなってしまった。
ザ・河瀬直美監督!といった感じ。
自然の美しさは十分に表現されているけれど、抽象的すぎる。
自分には合わなかった。
秘境の宿を訪れたような気分は味わえた。
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.9

原作未読。
中盤くらいまではかなり笑える。
自分もカラオケ好きなので、とても興味深く楽しく観ることができた。
ヤクザたちがひとりずつ歌を披露するシーンはネタ見せにしか見えない。
ただ楽しいだけのエンタ
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続・夕陽のガンマン/地獄の決斗 4K復元版(1966年製作の映画)

3.9

原題が全然違う。
初見だったので、実際に観るまで前作の続き物と勘違いしていた。
一応2なので1と比較すると、ストーリーが複雑になり、作品の規模もだいぶパワーアップしている。
1は撃たれた人がやたらピョ
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瞼の転校生(2023年製作の映画)

3.9

既に自分の道を心に決めたまっすぐな中学生・裕貴の思いが、素直なストーリーに乗ってすとんと胸に落ちてきた。
『瞼の母』をオマージュしたタイトル。
昨年、大衆演劇をテーマにした『邯鄲の夢』を観てとても良か
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夕陽のガンマン 4K復元版(1965年製作の映画)

3.8

過去に観たような気がしていたけれど、蓋を開けてみたら初見だった。
音楽が印象的。
劇伴抜きにこの作品を語ることはできない。
オルゴールと劇伴が共鳴しながら展開するシーンに、目と耳が釘付けになった。
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