最晩年のリー・ミラーが年の離れた男性と対話する方式で進んでいく。
適度に対話の場面に戻るので、メリハリがあって観やすい。
ほぼ時系列通りなので、ストーリーも理解しやすかった。
リーの芯の強さ、意志の強>>続きを読む
柔らかな光が差し込む優しい作品。
ゆったりしたテンポで進む。
弔辞の代筆業が物語の主軸ではなく、主にウェン・シャンが人生に悩む話だった。
世代的に、ミドルエイジ・クライシスなのかもしれない。
饒舌な作>>続きを読む
男性しか出てこない。
ハッテン場である湖とその周辺の森のシーンしかなく、いかにも何かが起きそうでやはり事件が起きる。
遺体が発見されてもまた湖に集まってくるゲイたち。
少数派と多数派が逆転している不思>>続きを読む
台詞のない、動物たちのファンタジー。
想像より遥かに壮大な世界が広がっていた。
よく出来た映像で、特に水の表現が美しい。
水中のシーンは思わず息苦しさを感じてしまうほど。
場面に合った音楽も良かった。>>続きを読む
FBIやネイビー・シールズが登場するもののミステリー部分はわりと地味な感じで、アクション寄りの作品。
ラストシーンの蘭が強すぎる。
パトリックのわかりやすい英語にラジオ基礎英語時代を思い出し、懐かしか>>続きを読む
次々に客人が訪れ、電話も鳴り、話が進んで行く。
複雑に絡み合う人間関係のような、それほど関係はないような、とにかくカオス。
登場人物は癖のある人ばかり。
シュールさのある現代の話なのだけれど、ドタバタ>>続きを読む
自分の理解力が低いせいか、ほとんど意味がわからなかった。
でも、嫌いじゃない。
決して万人受けするような作品ではないけれど、シュールで独特な世界が観られて良かった。
赤ん坊は奇妙な姿であるが、そのうち>>続きを読む
この作品は前情報を入れないで観た方が良いかもしれない。
一体なぜ普通の家族の半ドキュメンタリーを撮っているのか終盤までわからなかったが、判明したときにやっと「そういうことか!」と腑に落ちた。
ただ、オ>>続きを読む
台詞量が多い。
ほぼすべて台詞で語られるので、寝てはいけない。
それなのに、静かな空気とゆったりと流れる音楽が眠気を誘う。
もう少し緩急が欲しかった。
本人役を演じているのはどの人だろうと考えながら鑑>>続きを読む
毛利小五郎の警察時代の同僚が重要人物として登場し、メインは毛利小五郎。
彼の人間味あるキャラクターがかつてないほどピックアップされている。
今作は、事件のトリックを暴いていくというより人間模様が主。>>続きを読む
子供目線の繊細な視点や描写は素晴らしい。
ただ、自分にとっては鬱映画だった。
繊細故に、胸が潰れるような気持ちになる。
兄のアベルと妹のノラが通う学校のいじめ対応がひどすぎてことばを失う。
何事もなく>>続きを読む
本人による壮大な再現ドラマ。
しかも脚本まで担当。
ジェリーのバイタリティーにただただ驚愕。
転んでもただでは起きないタイプというか、自身の経験を最大限に活かして未来を切り開いていく姿を目の当たりにし>>続きを読む
アラサーならまだまだ若い。
自分がもう少し若いときにこの作品に出会っていたら今とは異なる感想を抱いたのかもしれないけれど、今すぐ急いで鑑賞する必要はなかった。
保守的な人はこの作品を観て心を動かされる>>続きを読む
当時アウトドアブランドの万全装備があったわけもなく、よりによって最も寒い時期に訓練に挑むなど、狂っているとしか思えない。
村人の言うことがすべて。
雪中行軍の序盤から俳優たちの耳・鼻・頬が寒さで赤くな>>続きを読む
物語前半、白目の女性がインパクト大で忘れられない。
狂気と健気さのバランスが絶妙な作品。
どっしりとした脚本と役者の演技力で魅せる。
ひとつひとつの表情に説得力がある。
中盤以降はやや単調か。
かなり現実離れしているブラックファンタジーで、ちょっと受け入れにくかった。
テンポもあまり良くない。
母と娘の演技合戦。
母のゾラより娘のチューズデーの方が、運命を受け入れる覚悟ができているようだった>>続きを読む
甫木元空監督の舞台挨拶付き上映にて鑑賞。
象徴的な表現が多用されていて、解釈が少々難しかった。
実際に存在した映画館にまつわる家族のストーリーを楽しむようなほのぼの作品ではない。
時は流れ人には死が>>続きを読む
メキシコの麻薬組織に関する作品は何本か観たことがあるけれど、もちろんミュージカルのテーマとしては初めて。
ミュージカル要素を抜きにしても、スリリングな展開で大変見応えがあった。
さすが元麻薬王だけあり>>続きを読む
祭りのあとの静けさ。
「大人は判ってくれない」を観たことがあればより味わい深い作品となる。
駅前の様子や劇伴が懐かしい雰囲気で、前半からなぜか嬉しい気持ちになった。
脚本がとても良い。
ストーリーはわかりやすく、テーマがある事件の内容を純粋に楽しめるし、家族の絆が描かれ、活躍する毛利小五郎が>>続きを読む
鑑賞後に、サントラが欲しい!と思えなかった。
それがすべて。
ロビー・ウィリアムスについてほぼ何も知識がなかったことだけが原因ではないと思う。
ロビーが、父親との確執と、自身の内面の成長に自信が持てな>>続きを読む
パレスチナ問題について最低限の知識は勉強してから挑むのが無難。
あくまでバーセル視点のドキュメンタリーであり、彼だけが正義ではないので、それだけは念頭に置く必要がある。
説明が少なく、主に動画と会話で>>続きを読む
どの場面でもタバコを吸いまくっている。
時代だなぁ。
1950年代(それ以降も)の日本を舞台にしたファンタジーは珍しい気がする。
なかなか愛嬌がある異形のモノはなぜか英語を話すし、日本の監督ではこう>>続きを読む
マレーシアのスラム街に暮らす兄弟の悲しすぎるお話。
事件が起き、途中までは兄のアバンが自己犠牲を払いすぎてもどかしい思いだったが、そう単純な話ではなかった。
いくら血の繋がりがないとはいえ、兄弟として>>続きを読む
たぶんもう若くはない大人たちの話だが、大学生のルームシェアのようにわちゃわちゃしている。
美術や音楽等の芸術が根底にありつつもミーハーな雰囲気。
入れ代わり立ち代わり人が訪れて騒々しく、自分には合わな>>続きを読む
1968年~1983年に活動したイギリスのアートデザイングループの栄枯盛衰を本人が語るアート&音楽ドキュメンタリー。
彼らの仕事はロックの隆盛と共にある。
世界的なブームで、レコードジャケット制作に多>>続きを読む
一気に上げて地獄に落とす。
究極の上げ落とし作品。
前半は若いふたりが身体を張って盛り上げてくれてテンポも良かったけれど、やはりというか性的なシーンが予想以上に多くて若干引いた。
後半はあまりテンポの>>続きを読む
ポエトリーリーディングが好きでないと、内容が薄く感じる。
萩原利久演じる主人公の心境が変化した理由が読み取れなかった。
30分以内で収められそうなところをなんとか51分に引き延ばしているような感じ。>>続きを読む
格闘系アクション映画は普段ほとんど観ないけれど、超充実の125分だった。
今ではほとんど姿を消してしまったネオンがギラギラと怪しく光る80年代の香港が舞台。
夜に浮かび上がるカオスな要塞、九龍城砦の佇>>続きを読む
家庭内ホラーに見せ掛けて、抑圧からの解放を描いた話。
何でも丸く収めようとするがそれは根本的解決にならず、逆に相手をつけ上がらせることに気付いていない母親ナジメ、クズすぎる本性を突如として現す父親イマ>>続きを読む
タイトルが良くない。
本編を見ずに考えたのだろうかと思ってしまうくらい、内容と合っていない。
映画好きに贈る内容ではなく、アルノー・デプレシャン監督が自分のために作った作品に思える。
ドラマありインタ>>続きを読む
抑えた色合いが60年代へと誘う。
20代の尖ったボブ・ディランをティモシー・シャラメが完璧に再現している。
見どころは、彼の歌と演奏。
思った以上に弾き語りのシーンが多かった。
歌唱はボブ・ディランの>>続きを読む
ユダヤ人建築家ラースローの、アメリカに渡ってからの半生が描かれている。
エピローグで初めて語られることが幾つもあった。
エピローグ直前辺りからの流れは良かったが、そこに至るまでが長すぎた。
ゆったりし>>続きを読む
アナログとデジタルの融合。
世界観や台詞が独特すぎて、ついていくのが大変だった。
様々なアイディア、自由な表現技法は評価したい。
生きている人間で医学的実験を行う。
残酷すぎて言葉を失ってしまう。
冷静に考えたら非道だと判断できそうなものだが、戦争は人を狂わせるのか。
いや、戦争のせいにしてはいけない。
遠藤周作原作らしく、キリ>>続きを読む