RyoMuramatsu

ゆるキャン△のRyoMuramatsuのレビュー・感想・評価

ゆるキャン△(2022年製作の映画)
3.8
映画館で観たけど、あーだこーだ言いながら観たかった。
彼女らほど若くないが、近しい立場にある社会人として、エモさとツッコミどころが満載だった。
彼女らの職業が、っぽいなというのと安易だなの中間くらいのリアリティ。これ職業決める会議とか楽しかっただろうな。
なでしこのアウトドア全フリは狂気。アレはやりすぎ。学生時代にキャンプ教わり、教えてもらった師匠を余裕で超えるどハマりっぷり。
仕事はキャンプ用品店で、趣味はもちろんキャンプ、他にもロードバイクに登山に、部屋もキャンプ道具まみれと視野が狭まっているではないかと不安になる。多分選挙とか行ってないと思う。
ジムニー 乗ってる感じはぽいけどやはり安易。実家暮らしでもないしキャンプ用品店勤務じゃなかなか収入的に厳しそうにも思う。マジでアウトドア全振りなんだろうな。
大垣ちあきはなかなか優秀なPMっぷりを発揮してた。素人のくせにキャンプ場作りのスケジューリング・マイルストーンの設定など完璧じゃないのか。初っ端タクシーで10万使うだけある。多分東京で36協定限界突破して地元に帰ったのだろう。
斉藤えなは唯一自分のキャリアに関係ないにも関わらずキャンプ場作りを手伝うという成人っぷり。フィアット乗ってたけどパパ活でもしないと厳しくないか?
実際問題、仕事でもないのにいくら趣味とはいえタダ働きはおそらく友情崩壊すると思う。大垣や志摩りんはキャリア形成になるからいいけど。
20代半ばの女性が5人も集まり彼氏の一人もいないのはリアリティに欠ける。匂わす程度の描写があってもよかった。社会人描写もぬるい。リアルな世界を描く一方ゆるキャンの世界観を壊さないため中途半端な描写になっていた。とはいえ、激づめさせる彼女らを観たいわけではないので、あれで正解。
本筋とほぼ関係ない感想だが、よかった。社会人やりつつ、仕事以外で利害関係のない仲間と何かを作り上げるという経験はとてま価値があるものだと思う。
ハンターハンターのジンがとある遺跡に入るために私財を投げ打ってプロジェクトを立ち上げて仲間を募るのだが、遺跡を目にするよりも仲間と一緒にそれを成し遂げたということになによりも感動を覚えたことを「欲しいものは先にきた」と表現した。
途中彼女らのプロジェクトは立ち消えそうになったのだが、あの経験こそが宝物だったのだと思う。
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