主人公エディース、フランスの縫製工場の閉鎖で、解雇の代わりにモロッコの(スペインが地中海の目と鼻の先)タンジールの縫製工場で働く。フランスの工場で解雇されるよりいいと思って。モロッコに行くことは冒険のいることで、周りのものからよせと言われる。フランス語は通じるが、組合はないし、平等じゃないし、モスリムの国だからと。私はタンジール（Tangiers）まで飛行機で行くと思っていたが、地中海を船で渡る。

タンジールTangiersの工場ではたらきに来ている人の半分は読み書きができないと。
外国人のスカープ着用はなしだが、従業員がのるバスの中はモスリム の団体が金を出しているらしく着用だと。

モダンガールである、ミナ（旅館の主）はタンジールのビーチが工事で観光客が旅館に来ず、経営難。

モロッコに行く前、主人公、エディスは400Kも離れている息子を訪問したが、パリでパートナーと暮らし始めている息子に驚くより、なぜそのことを話してくれなかったかと聞く。息子が母親にゲイ（Civil Union)だと言えなかったことにがっかりしたらしくて、ミナの息子にも、『家を出ていきたい時には、理由がお母さんが原因でじゃないってを説明してね。あなたのためにもね』と。

それから、Tangiersでも仕事を失う。布を盗んだと疑いをかけられて、縫製工場を解雇になって、日雇いの仕事を探すが、イチゴ摘み。こう言う経験がないし、他の人とまじあえないのでストレスになり、倒れてしまう。フランスから息子が迎えにきて、ミナと彼女の息子に別れを告げて、フランスに戻る。

自分の好きなことを見つけたようで、また、Tangiersに戻って、ホテルの家族とレストランンを始めるようだ。フランスの家庭料理店を？　多分。先が明るい。Tangiersの船でもどるところでこの映画は終わる。

人間、新しいことをやり出すのに、自分のことだけでも精一杯なのに、周りからのサポートが一切なく、一人で始めるのは大変だ。息子、ジェレミーが、パリに行ってしまっただけで、もう満たされない悲しみがある。それに、まして息子が自分がゲイだと言えなかったことで、今まで育ててきたのに、なぜ言えなかった？なんて思ったりして、息子が自分の思うようになると思っている母親だった。息子。縫製工場で働くこと。それに、料理が好き。でも、最後に見つけた幸せは息子でもなく、料理を作ること。

（シェルギ：サハラからモロッコに向かってふく熱風）