このレビューはネタバレを含みます
『Deep Water』を『底知れぬ愛の闇』に訳した人、センスしかないよ。
次々と男を変えていくメリンダが狂気的に見えるが、それをじっと眺めるヴィックの方がずっと狂気に満ちている。
不倫相手の男を殺したのはヴィックだと言いつつも、死を悲しむというよりは、夫を陥れることを目的としている感じ。
自分の男は夫に殺されるが、そのおかげで他の男に乗り移れる。という狂気的な快楽を楽しんでいるように見えた。
最後のシーン。
メリンダがトニーの身分証明書を燃やしていたのは、心理戦に負けたことを認め、夫だけを愛すると、降伏したのだろう。