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シン・仮面ライダーのmkpackのレビュー・感想・評価

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)
3.4
【感想】
「仮面ライダー・リテラシー」もしくは「庵野偏差値」を厳しく問われる問題作!

まずストーリー。
これは原作に基づくオリジナル。
人間・本郷猛の葛藤を中心に、庵野監督特有の言語を絡めて、「シン」シリーズの文法通り展開。
監督ファンにはおなじみの構成です。

そして演出と俳優陣。
これもまた庵野イズム炸裂。
旧作へのオマージュを残しつつ、現代的に再構築。
ショッカーの有り様、その存在理由を際立たせながら、尺いっぱいに怪人をつぎ込む贅沢な演出。
俳優陣も池松さんを始め、きっちり演じきっています。

ただ、

・話の軸が人間性=やさしさと仮面ライダー=暴力の葛藤、からどんどん離れ、薄味になる。
・アクションが本当に見ずらい。。
・怪人のコンセプトがあやふや、、

と、正直しんどい面も多々あり、、、。

難しい語彙を使い、無理めにストーリーを難解化したものの、その緊張感を最後まで保てず、といった感想です。

もしかして僕にもっと仮面ライダーへの造詣があり、オマージュの部分をうまく汲み取れればもっと違う楽しみ方ができたのかもしれません。

やや消化不良な映画体験でした。

【価点・つけるとしたら】
☆3.4です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です
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