前評判からして「仮面ライダー好きによる仮面ライダー好きのための仮面ライダーの映画」という感じがしたので自分に楽しめるか見る前は不安だったのですが……いやーー！びっくり！！めっっっちゃ面白かった🥺
とにかくテンポがいい。爆速。無駄な展開はなく、キャラクターの出し惜しみもなく、それでいて特撮らしいテンションであり、庵野さんらしい演出も盛りだくさん。最初から最後までお腹いっぱいな映画でした。
ちなみに仮面ライダーについては電王、オーズ、フォーゼは鑑賞済み。原作＆初代まわりは読んでない＆見てないが主人公は攫われて人造人間にされたヒーローぐらいの知識はある状態で見ました。
設定について細かい説明はないですが、このあたりは映画やアニメに見慣れていればわりと察せるというか、後半あたりで「なるほど」と思える程度にはついて行けるのかなと。しかもちょうど設定が理解できたあたりで魅力的なキャラクターが出てくるので、歴代のシン実写映画の中でも一番分かりやすい構成だと感じました。
ただやはり引っかかるのは映像クオリティに「粗」が多いところ。もちろん初代ライダーを意識してあえてのノイズ演出……とか、テンポのいい編集のため……とか個性的な画角を見せたくて……とか色々理由はあるとは思うのですが、作品の「粗」が気になるタイプの方は恐らくこの映画にはなかなか没入しにくいかなとは思います。
あとはシンゴジラともシンウルトラマンとも似て異なる作品です。とくにシンゴジラとは決定的にテイストが違うので、あれを求めて見にいくとちょっと物足りないかと。
個人的には大満足でしたが、監督の好きを詰め込んだ尖った映画を見に行くぞ！という気持ちでの鑑賞がオススメです。
