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シン・仮面ライダーのyokoのレビュー・感想・評価

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)
5.0
シンゴジ、シンウルより今作シンカメが一番良かった。人類の敵に、大掛かりなヤシマ作戦的なもので迎え打つとか、お国のため市政の人、一人一人が歯車となりて愛国心を昂らせる。そのような右系のヒト達がほっこりしそうな感じがまったくしないのが良かったのかな。なんだろうゴジトラマンに比べてアナーキー。

とにかくゴジトラマンにくらべ半径が狭いというか純文学っぽいというか、結局家族の話やんというのは一番エバっぽくあり、一枚絵のサレオツ感はヌーベルバーグっぽくあり、鈴木清順っぽいケレン味が素晴らしく、国民的愛国心向上エンタメを意識してないところが素晴らしい。ゴジトラマンはとにかく大義名分に委ねるオレ的な偽善な感じがダメだった。

1番のうるうるポイントは、孤独を愛する一文字が、同類本郷と仲間になりそして彼との死別。そして本当の孤独になること。ファッショナブルな孤独から真の孤独への道。

まあ無表情風プルプル演技は食傷気味だったが笑。あとあえてなのか特撮マナーなのかわからないがショボいアクションをブレブレカメラで誤魔化すところは見てて辛すぎた。あとサソリはブスすぎてなあもっと女王様みたいな人いなかったのかなあ。売れない女子プロレスラーみたいで。でも最期は音だけ、しかも人間にやられる扱いを考えるとあえて雑な人選にしたのだろう。追記マサミだったのねスマソ

期待しない分すごい良かったなあ。
きっちり死ぬのも良し。
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