シン・仮面ライダーのRickyyのネタバレレビュー・内容・結末

一緒に見た友人の「なんというか、男性向けだったね」という感想に強く首肯。
カット、撮影手法、吹き出す血、ロケ地に溢れる特撮への尊敬と愛は健在。
個人的にはハチオーグとのアニメーション混じりの戦闘シーンがかっこよくて好きでした。

ただチョウオーグ(0号)のアニキとルリ子さんは実の兄妹ではない(ルリ子さんはメカ？なので)にも関わらず、どうしてそこまで兄として慕えるのか、緑川の家族に何があったのかなど語られていない部分も多く、登場人物たちの関係性についてはややぼんやりで移入できないところも。

ショッカーが人類の幸せを願っている悪党という再構成は見事。エヴァのゼーレにも通底する、人は個人であるべきか、意識共同体となるべきか、あるいはそれもどちらも理想であり地獄でもある、という庵野さんのテーマは今作にも流れていた。