庵野秀明監督のシンシリーズは好きですべて観ていたが、正直なところ他の作品には引けをとっている印象。期待が大きかったのもある。
※以下ネタバレを含みます
冒頭、最初の戦闘シーンで印象的なのは血飛沫だ。これまでの仮面ライダーにはなかった殺戮の意識と、それに苛まれる主人公というのが物語の重要なテーマになる。
全体を通してシンメトリックな構図や魚眼、頭上など奇妙なるショットが多く、無機質さを出していた。俳優たちも淡々と喋ることが多く、余計に行為としての戦闘や人とオーグの違いを浮立たせていた。
しかし、設定として疑問が残る部分はとても多く、キャラクターの行動や言動に十分感情移入できない場面もしばしばあった。
全体を通してイマイチしっくりこなかったのが残念。
戦闘や衣装はカッコ良かった。