いろんな意味で話題になった本作を今更ながら鑑賞
因みに仮面ライダーシリーズは一切見た事ないです
仮面ライダーとショッカーとの人類の存亡を賭けた戦いを描いた本作
まず映画の作りとしてショッカーの幹部を一体ずつ倒していくという流れなので、映画ではあるんだけどどこかシリーズものっぽい作りになっているのでテンポよく見ることができた(章立ての映画に似ているのかもしれない
演技面では棒読みっぽかったり、やたら説明セリフっぽいのは気にはなったけど、これが監督の持ち味でもあるので個人的には許容範囲
お話もオマージュとか全く分からなかったけど、継承シーンなどはすごい良かったし優しさに溢れていた
アクションは仮面ライダーの持つ暴力性を出す為にグロテスクにしてみたり、素を剥き出しにするラストは泥臭くしてみたり…かと思いきやフルCGのバトルをやってみたりと映画全体としての統一感はあまり感じられない
そこは褒められたものではないけど、アクション一つ一つのアイデアや撮り方に関しては監督らしくとても挑戦的で面白かった(全部が成功しているとは言えないかもだけど
この映画を仮面ライダーの新作映画としてではなく一本の邦画として見ている僕からしたら、変にスーパーヒーロー映画を意識した安牌なアクションにするより監督が培ってきたアニメの演出や昔っぽい撮り方だったりとかが面白いテイストで合わさっていて楽しめた
一つだけ気になった事としてはスーツアクター
突きや蹴りなどが全体的にフワッとしていて、本来アクションシーンにおいてやりたかったであろう事が再現できていない感じは凄くした
もうちょっとアクションを離れて武道っぽく立ち回った方がスタイリッシュではないアクションパートは良くなった気はする
賛否分かれるのも分かるけど個人的には楽しめた一本でした
