このレビューはネタバレを含みます
思いがけず
といったら失礼なのだけど
思いがけずいい映画だった。
主人公は未亡人。
旦那が亡くなった所から物語はスタートする。
でも全く悲しがらない主人公。
コーラを飲みたがりチップスを食べたがる。
彼女は夫に愛された記憶がない。
それもそのはず。
その結婚は親が勝手に決めた結婚だったから。
旦那は旦那で忘れられない人間がいたりして、大事に写真をとっておいている。
そして旦那の死後、その写真を見つけてしまう主人公。
旦那が残した保険金はせめてもの償いだったのかな?
けれど彼女は自分で生きていく事に決める。
自分の人生は自分で決めて生きる事に。
死者が死んでから旅立つ13日後。
彼女も旅立っていった。
自分で決めた人生を。
インドに限らず世界中にあるのかもしれない。
親が決める結婚。
家柄とか政略とか色んな要素があるだろう。
インドでは田舎に行けば行くほど残ってそうだし、日本だと意外とお金持ちたちの文化では残ってそうだと思った。
幸せになる為に生まれてきたんだから
好きな人と一緒にいなきゃダメ。
とある歌の歌詞。
その通りだな。
あとは少女がみんなの前で生理の話を始めた時に年長者が「パッドマンのせいだ!」と。
まだまだ生理を穢れと考える風習も変わらないんだなぁ。と。
ラストの主人公の笑顔がなんとも素敵だった。