CharlieZG

邪悪は宿る/セパレーション 魔物の棲む家のCharlieZGのレビュー・感想・評価

3.1
妻の事故死で残った夫ジェフと娘ジェニーのハウスホラー。

離婚調停中での妻の死に不審な点はあるものの、誰もが犯人に見えて来るミステリーとは違い、冒頭から漂うオカルトめいた不穏なムードが家にまつわる因縁を連想させて見入ってしまう。
元々その家に棲む何かなのか?
それとも幻なのか?
やはり親権争いをしていた妻の執念なのか?

ストーリーは意外な展開となり夫ジェフからすると邪魔者がいなくなり“棚からボタ餅”的なラッキーに見える。
鳴かず飛ばずの仕事も霊(?)のお陰でホラーコミックにありつけた訳だし、窓から落ちても無傷だったり、あまりにもジェフにとって出来過ぎたストーリーには劇中で語られていない理由があるように思えた。

オカルトの王道ならば、
現世で悪魔の霊媒を担わせるために必要な人物として生きさせる必要があった、その人物は子供でその子をその家に留めて養うために・・・
と想像するのは深読みし過ぎか?(笑)
これパート2があるパターンですね(笑)

闇の中に潜む不気味さとパペットの気味悪さが、よくあるチープな創作に陥らず良かった。
原題「SEPARATION」とは夫婦離婚や別居以外に、あの世とこの世、人間と悪霊という隔てられた世界に置かれたストーリーを表していると解釈した。
恐怖度合いは高くないけど、まあまあかな。

サマンサ役マデリーン・ブルーワーが不気味なパペットと同じ顔つきで怖かった。


監督 ウィリアム・ブレント・ベル

キャスト
ルパート・フレンド
メイミー・ガマー
ブライアン・コックス
マデリーン・ブルーワー
メイミー・ガマー
ヴァイオレット・マックグロー
CharlieZG

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