りょうすけ

Rent: Live(原題)のりょうすけのネタバレレビュー・内容・結末

Rent: Live(原題)(2019年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

「Rent: Live」

2019年1月27日にFOXでTVスペシャルとして放送されたバージョンのミュージカル「RENT」 先日レビューした「レント ライヴ・オン・ブロードウェイ」とは演出が異なり、かなり大きなスタジオセットで撮影されているので、一つ一つの場面が舞台版より臨場感を感じる。

TV放送だからといって「RENT」本来が持つメッセージ性が失われることなく非常に素晴らしいプログラムだったと思う。ジョーダン・フィッシャーのマークとブランドン・ヴィクター・ディクソンのコリンズ、ヴァネッサ・ハジェンズのモーリーンはハマり役だった。ロジャーとミミは良かったけど、「レント ライヴ・オン・ブロードウェイ」でのロジャーとミミに比べたらイマイチという印象。

大好きなエンジェルはダンスと表現力は素晴らしかったのだが、歌唱力が微妙… 声が出てるシーンは出てるからたまたま調子が悪かったのだろうか。でも表情が優しくて、見た目や立ち振る舞いは紛れもないエンジェルだった。

「グレイテスト・ショーマン」のキアラ・セトルも素晴らしかった。キアラが演じた役は普段黒人の女性が演じるイメージが強いが「Seasons Of Love」も軽々と歌いこなす圧倒的な歌唱力に感動した。“How can you measure the life of a woman or a man?”のアレンジかっこよかったな〜

ってか普通に「Seasons Of Love」のこの演出好き。俺が知ってる出演者が横に並んで歌い上げる演出じゃなくて、HIV患者の集いのシーンで1人の患者に対してみんなで励ます様にこの曲を歌う。歌詞が今までと全く違う意味に感じちゃってマジで泣きそうだった。こういう演出の「RENT」も上演されてるのかな?

あと、「I’ll Cover You(Reprise)」ね。エンジェルの追悼のために集まった人達が彼の思い出を涙を堪えながら歌うシーンがあまりにも素晴らしすぎた。マークとモーリーンがコリンズを慰めるのマジで涙腺崩壊。ブランドンのコリンズもまた涙を誘う。瞳の中にジーザスに対するユダの愛と同じものを感じた。

映画、BW、FOXの3バージョン観て段々と「RENT」のことが好きになってた。次の日本版か来日版の公演があったら観に行こうかな。
りょうすけ

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