自由を求めて闘い続けてきた香港人のクロニクル。文化大革命、六七暴動、天安門事件…。
年齢も立場も様々な"かつて活動家だった者たち"に話を聞くのは、2019年の民主化デモの当事者である若い活動家たち（報道やTwitterで顔を見たことある人も）。
香港人のアイデンティティが紐解かれていくドキュメンタリー。
興味深いのは、過去の事件それぞれの再現ドラマを若者たちに演じさせるという試み。と言っても起承転結はなくてほぼワンシーンだけ。それでも当時の衣装に身を包み、髪をセットし、なかなか上手に演じていたと思う。
ちょっと中国や香港の歴史に疎い…というか無知な私には難しかったテーマだが、現代の若者が過去の若者たちを演じながら知っていくプロセスを踏むことでなんとかついていけた。
"憂鬱の島"であるのは日本も哀しいかな負けてない。
今この時も自由や社会正義は踏みにじられ続けている。中国の圧力と関係なく、国内から全体主義思想が沸いて出てくる点で香港よりも深刻なのかもしれない。
時代時代で勇気を出して立ち上がった香港人を、日本人も見習いたい。
