どど丼

Hunger Ward(原題)のどど丼のレビュー・感想・評価

Hunger Ward(原題)(2020年製作の映画)
4.4
第93回アカデミー賞強化週間(22本目)

短編ドキュメンタリー映画賞ノミネート。イエメン内戦が生んだ飢餓と子供の死を、二つの病院を舞台に映し出した作品。飢えに苦しむ子供たちと、彼らを必死に助けようとする医療関係者、ただ祈ることしかできない親たち。ただただ観ているのが辛かった。言いようの無い無力感に苛まれてしまった。戦争の勝敗なんかどうでも良く、大人も子供も安心して暮らせる事が大事……というメッセージが響く。

エンドロールでも触れられますが、公式サイトより、作中に登場する2つの病院宛に寄付することができます。
http://hungerward.org

「戦争を風化させない」というメッセージを戦争経験者の回想を通して振り返った"Colette"が、現在も続く悲惨な内戦と惨状を描いた本作を押さえて受賞したのは正直納得行かない……。最も観るべき作品。
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