ぽん

そして、バトンは渡されたのぽんのネタバレレビュー・内容・結末

そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

見るのを温めておいた作品。
温めすぎてしまったかな。
予告や煽り文をよくよく見すぎてしまったせいで、ストーリーを深読みしてしまう時間ができ(完全に自分の失態)、ストーリーの根幹をなんとなく理解していたので、もう序盤からりかさんの一挙手一投足に涙が…。

ストーリーはとても良かったし、これは絶対原作を読むべきだなと思った。ストーリーの根幹がとてもよかった。

特に森宮さんと優子ちゃんの関係性がとてもいい。早瀬くんが言ってたけど、羨ましい。
彼女には本当に素敵な父が3人もいて、その点りかさんは優子ちゃんのことを考えて、続く2人のお父さんを選んでいたんだなと思う。ピアノや経済力、優しさで決めたのかもしれないけど、私にはママしかいないからっていう優子ちゃんにたくさんの家族を作ってあげたかったんだろうなあ。
早瀬くんもいつも真剣に優子ちゃんの話を聞いているところが素敵で、夢があり、経済力(実家が太い)もあり、賢く、優しい人だった。3人のお父さんがぎゅっと詰まったようだった。
りかさんという人が、石原さとみちゃんであるからこその魅力があったと思う。最初は悪い印象を与えるような挙動も多かったりするけど、それでもその瞬間でさえ愛しいりかさんを演じられるのはさとみちゃんだからだろう。

ただ違和感を覚えるセリフ、ストーリーラインがあり、調べてみると、どうも映画にするにあたり変えられた部分みたいな気がする。

原作を読んできちんと確かめたいと思う。

悪意のない人たちで溢れる映画が好き。そうじゃない映画ももちろん好きだけど、たまに見て、人間って捨てたもんじゃないなって思いたくなるのかな。

衣装が可愛く、とてもインテリアがおしゃれだった。目で楽しかった。

2時間の作品で人を感動させよう。という意図があるのはわかる。そういう作品もあるべきだし、邦画によくある気がする。そして、私もそういう作品を見て素直に泣く。
でも2時間で人の人生は語れないことが多い。感動はさせるものではなくてするもの。誰かの気持ちに少しでも触れて寄り添えたら、2時間という時間はとても素晴らしいものになると思う。
ぽん

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